研修期間 | Aグループ(23名): 8月23日(日)~8月30日(日) Bグループ(26名): 8月30日(日)~9月6日(日) |
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研修地 | 韓国 ソウル市、釜山市 |
研修内容と目標 | 本研修は、韓国の医療制度・看護ケア・看護教育等に関する講義を受講し、また付属病院において、第三次医療機関での医療と看護ケアについて、シャドーイングなどをとおして理解を深めます。 |
研修受け入れ機関 | 仁済大学(釜山市) 仁済大学附属海雲台白病院(釜山市) 仁済大学附属一山白病院(ソウル市) |
出発・韓国ソウル市到着
12時20分、東京国際空港(羽田空港)より大韓航空KE2708便で韓国に出発。
出発・韓国ソウル市到着
12時20分、東京国際空港(羽田空港)より大韓航空KE2708便で韓国に出発。
いよいよ出発です!不安もありますが、楽しみのほうが大きいです!今日まで事前学習を担当して下さった先生方や韓国の留学生など、多くの方の応援があって研修を迎えることができました。皆さんへの感謝の思いを胸に、看護学部として第1回目となる韓国国際看護研修を、皆で団結して無事故大成功の研修にしたいと思います。
ソウルの金浦空港に到着すると仁済大学のパク・ジェソプ国際交流センター長、オ・ジナ医学部看護学科長、イ・ハヨン韓国語文化教育院講師など皆さんが出迎えてくれ、とても嬉しかったです。
韓国と日本は時差もなく、韓国人は同じアジア人で顔も似ていて親近感がわきました。
夕食でマンドゥククやキムチ、チャプチなど初めて韓国料理を食べました!ボリューム満点で、主食以外はほぼお代わり自由でした!
夕食のときなどお店の人が温かく、また積極的にコミュニケーションを取ってくれたので、楽しく、安心しました。相手国の文化を理解していくことが、コミュニケーションの第一歩なのだと感じた日でした。
仁済(インジェ)大学 ソウルキャンパス訪問
仁済大学ソウル校で研修開校式を行いました。
仁済(インジェ)大学 ソウルキャンパス訪問
仁済大学ソウル校で研修開校式を行いました。
開校式では、様々な先生から今回の研修についての思いや私たちが将来看護師になった時に、この研修をどう活かしていけばいいのかなど話して下さり、決意を深めることができました。
次に、イ・ハヨン先生の講義があり、韓国語の挨拶や読み方、伝統的な服やゲームについて学びました。昼食ではそれぞれ料理を選ぶことができ、プルコギや海鮮茶碗蒸し、テンジャンチゲなどを食べました。午後は韓国文化の理解について講義があり、文化とは何かを考えることができました。
開校式では先生方が今回の研修の目的や意義を話してくださったことによって、決意を新たにすることができました。また大学で学び始めたばかりの私たちを受け入れて下さったことに感謝の思いでいっぱいになりました。
この研修で看護の糧となるものを見つけ、また更に韓国との友好を深めていくものにしたいと思いました。イ・ハヨン先生の講義では、伝統的な服について実際に着用したものを見ることができ、理解が深まりました。昼食は海鮮茶碗蒸しを食べることができ、想像していた日本の茶碗蒸しとは大きさや食感が全く違いました。韓国文化の理解についての講義では、文化とは何か考えながら講義を受けることができました。なぜ文化交流が大切なのか、またそれがどのように平和につながっていくのか考え続けていくことがとても大切だと思いました。
韓国の文化を学ぶことは看護を学ぶ上でもとても重要なことだと思うので、講義を受けることができ、貴重な良い経験となりました。講義では韓国の独立運動家である安昌浩先生の歴史やその四大精神(教育・力行・忠義・勇敢)を学び、この精神は看護にも通じる部分があるのではないかと思いました。
韓国の文化については、文化とは何かということを講義して下さり、今まで考えたことがなかったので、考えるきっかけになり、面白かったです。今後病院視察やシャドーイングがあるので、今日学んだ文化の視点も大切に、看護を観察していきたいです。
研修開校式では、ユン・スッキ副学長も来てくださり、素晴らしいスタートをきることができました。韓国研修の第1回目に参加することができ、誇らしく思えました。
パク先生の講義では安昌浩先生の生涯と歴史を学び、安昌浩先生が日韓友好に欠かせない人であったことや祖国の未来についていつも希望を持った人だったことが分かりました。イ・ハヨン先生の韓国文化についての講義では、他文化との出会いから生まれる拒絶と賞賛について、また韓国文化や韓国の社会の特徴について学ぶことができ、理解を深めることができました。
一山(イルサン)白病院視察
一山白病院の視察・シャドーイングを行いました。
一山(イルサン)白病院視察
一山白病院の視察・シャドーイングを行いました。
3つのグループに分かれて施設の見学を行い、最先端の放射線治療の機械、ICU(集中治療室)の様子、癌センター、救急センターなど、多くの設備を見せて頂きました。
シャドーイング中は質問を積極的にし、担当の方も快く全てに答えてくださいました。
一山白病院はとても大きく、多くのセンターがありました。また院内がとてもきれいだったことが印象に残りました。看護部長さんをはじめ、説明をして下さった先生や看護師さんがとても丁寧で優しく、たくさんのサポートをして下さいました。今まで看護について学習してきた学びの中から韓国と日本の医療の違いを感じました。
一山白病院での視察では、特に親切で笑顔の絶えない看護師さんの姿に驚きました。そのおかげで積極的に質問することもでき、有意義な研修になりました。
電子カルテの利用や外国人患者とのコミュニケーションにはスマホのアプリを使うなど、ITを最大限に活用しており、その現場を直接見ることができ、貴重な経験となりました。
安昌浩(アンチャンホ)記念館見学
安昌浩記念館を見学し、韓国の独立のために生きた安昌浩先生について学ぶことができました。
安昌浩(アンチャンホ)記念館見学
安昌浩記念館を見学し、韓国の独立のために生きた安昌浩先生について学ぶことができました。
記念館では始めに安昌浩先生の生涯についてのビデオを観賞し、その後記念館の中を見学して、最後に安昌浩先生の銅像と墓碑を見ました。
記念館を見学して、韓国と密接な関係にある日本に住む私たちがもっと韓国の歴史を学ばなければならないと思いました。それと同時に日本の歴史も学ぶ必要性を感じました。相手のことを学ぶことも大切ですが、それと同じくらいに自分のことを知らなければつながりをもてないと感じ、日韓の交流の歴史も学んでいきたいです。
また、安昌浩先生が韓国の独立のために駆け回っている姿を見て、創立者池田先生が平和のために世界を駆け回っている姿が思い浮かび、感動しました。
安昌浩先生が韓国の独立のために生きた生涯を学びました。また今も韓国の国民から愛され尊敬されていることを感じました。安昌浩先生が私たちと同年代のときに演説などをし、自身の想いを訴えていることに感銘を受け、自身もそのような生き方がしたいと思いました。安昌浩先生の「一人ひとりを救いたい」心と私たち看護学部生の「一人ひとりを大切にしよう。一人ひとりを救っていきたい」という心は深くつながっていると思いました。そして同じ使命をもった者同士として私たちも世界のため、また日本のために頑張っていきたいと思いました。
日本人が正しい知識や歴史観を身につけていくことが大切だと実感しました。
また、お互いを受け入れていくことが大切だと思いますが、お互いの感情を主張してしまう感情も痛感しました。また平和のために尽くされている創立者池田先生がどれほど偉大な方なのかも実感しました。歴史を学ぶにしても自分の国を中心に学ぶのではなく、自分が大切にしている精神を中心に学んでいきたいと思います。
臨津閣(イムジンカク)公園訪問
韓国と北朝鮮の境界線付近にある臨津閣公園を視察しました。
風景や爆撃後の壊れた橋や列車の展示を見て、戦争の恐ろしさや韓国と北朝鮮の歴史について理解を深めました。
臨津閣(イムジンカク)公園訪問
韓国と北朝鮮の境界線付近にある臨津閣公園を視察しました。
風景や爆撃後の壊れた橋や列車の展示を見て、戦争の恐ろしさや韓国と北朝鮮の歴史について理解を深めました。
北朝鮮との緊張が高まっていたときだったので、南北朝鮮の今を直接肌で感じ、戦争や平和を身近に考えるきっかけとなりました。
今回のことを通し、直接自身の目で見て、体験することが大切だと学びました。
北朝鮮に対するイメージは今までは「恐い」ものだけでしたが、韓国と同じ民族だったということが印象的で感慨深かったです。
多くの方々が平和を願う祈りをリボンに書いて、それをフェンスに結んでいました。韓国と北朝鮮は近くて遠い国であると痛感しました。いつの日か南北が統一されることを祈り、自分が今できることがないか探したいと思います。
仁済大学釜山キャンパス訪問
4つのグループごとにテーマを決め、研修の学びの成果としてプレゼンテーションをしました。
オ先生をはじめ、仁済大学の先生方や学生も参加して下さいました。
仁済大学釜山キャンパス訪問
4つのグループごとにテーマを決め、研修の学びの成果としてプレゼンテーションをしました。
オ先生をはじめ、仁済大学の先生方や学生も参加して下さいました。
どのグループも夜遅くまで準備をし、資料や看護師の方の話をしっかりとまとめ、学んだことを発表しました。私たちのグループは家族と患者の関係に注目し、家族が患者のケアをどこまでするのかと思っていましたが、実際は患者のケアは看護師が行い、看護師の役割と家族の役割が明確になっていました。そのため、看護師は技術を身につけ、それぞれの患者に合わせたケアを行うことが大切であると改めて思いました。プレゼンテーション後、オ先生より一人ひとりに修了証書が手渡され、大感動しました。
研修は本当に多くの方々の支えがあったからこそ成功させることができ、感謝の気持ちでいっぱいになりました。その方々のためにもこれからの仁済大学と創価大学との友好を更に深め、日韓友好の架け橋を永遠に繋げ続けていきたいと思います。
プレゼンテーションでは、異文化看護の重要性やグローバル化における看護ケア教育など、研修で学んだことを活かした内容を発表しました。
プレゼンテーションを作成するにあたって限られた時間の中で、グループの仲間と朝方まで協力し合い、学びをより深められたことはかけがえのない宝物です。また、他のグループの発表を聞き、知識を深めることができました。
オ先生からは「異文化看護・患者中心のケア・多様性のあるケア」の3点の重要性を教えて頂き、この3点を実践できる看護師になることを決意しました。今日1日で、グループで一人ひとりの力を活かし、協力していくことの大切さや、何かを行うときには影で努力している人がいることなど、勉強して学べること以外のことも沢山学ぶことができました。今日学んだことを忘れず、今後の学びに活かしていきます。
海雲台(ヘウンデ)白病院視察
病院内ではグループに分かれてICU(集中治療室)・ER(救急救命室)・総合検診センター・リハビリ室などを視察しました。
海雲台(ヘウンデ)白病院視察
病院内ではグループに分かれてICU(集中治療室)・ER(救急救命室)・総合検診センター・リハビリ室などを視察しました。
皆、プレゼンの準備も兼ねて、一山白病院で学んだことを活かし、それぞれ鋭い視点で視察を行っていました。
病院内は造りが吹き抜けで太陽光を取り入れる構造になっており、大変明るい印象を受けました。韓国の看護師さんはとにかく笑顔でいることが多く、とても素敵でした。海外からの患者さんも多く受け入れており、どうのように対応するかマニュアルがあったり、施設内でも多言語の表示があったりして、海外に開かれた病院だと思いました。
病院の規模の大きさと仕事の分業が細かくなされていることに驚きました。韓国では毎日家族が見舞いにくることや、日本では設けられている面間時間が韓国の病院ではないという点で、儒教の文化が韓国の国民性となっており、こういうところにもあらわれていると感じました。
また、日本では看護師の仕事である食事の介助も家族が行っていると知り、患者のメンタル面の安定につながると感じました。看護師さんが、「看護は自己啓発や勉強が大切で、「知っている」ということが自信につながり、患者に良いケアを提供できる」という言葉が印象に残りました。自分自身も今後の学びにしっかりと力を入れ、大学での教育を修めようと思いました。
観光・グルメ
ソウル市や釜山市を巡り、食文化を体験しました。
観光・グルメ
ソウル市や釜山市を巡り、食文化を体験しました。