2022年11月取材

2023年02月01日

【Pioneer】 卒業生インタビュー Vol.3 原田真由香さん

  • Profile
    ♦東京都出身
    ♦看護学部2017年卒業
    ♦横浜市内の病院に勤務後、首都圏で2か所の訪問看護ステーションを経験。
     ※写真は学生時代のもの

生命の世紀を創るパイオニア(Pioneer)である創大看護学部生―――
今回は、卒業生インタビューとして、原田真由香さんにお話を伺いました。
私らしく悔いなく挑戦
自分の経験を活かして、命を救う人材になりたい
高校を卒業した頃、「自分の人生、これからどうしたらいいのだろう」と、人生を模索している時、ストレスが重なって過呼吸になったり、世界がモノクロに見える“色覚異常”になったことがありました。その後、うつ状態に。目に見える病気ではないので、この苦しみを分かってくれる人が居らず、自身を追い詰めたこともありました。その後、このままじゃいけないとハッと我に返り、自分を見つめ直しました。
この孤独感は、体験した人にしか分からない、だからこそ、同じように悩む人を助けられる自分になりたい、と思った時、たまたま周りに看護師の友人が多く、看護師になろうと決意しました。

看護師になるなら、まず自身の病を克服したいと思い、ちょっとずつ社会に出る練習をして、とにかく前向きに挑戦しました。だんだん薬も減り、体調が一番落ち込んだ時から1年後には、薬も飲まず、社会復帰できるほどに回復したのです。究極まで落ち込んだ経験があるからこそ、大変なことがあってもコントロールできる自分になりました。

実はその渦中、同級生が命を落とすという、衝撃的な出来事がありました。「もし自分が看護師だったら何か処置ができたかもしれない」「知識と技術をつけて人を助けられる看護師になりたい」との、”看護師になる“という強い決意が固まりました。

そんな矢先、創価大学に看護学部ができるとの情報が。もともと創価大学に進学したかった私は、迷わず創大看護学部に入学したい!と思い、受験勉強を開始。勉強は得意ではありませんでしたが、創大の通信教育部での勉強と仕事を両立しながら、隙間時間で必死に受験勉強を重ねました。そして無事合格を勝ち取り、25歳で1期生として入学しました。
 通信教育部生時代の仲間と

 看護学部1期生が入学


挑戦したいことを悔いなくやりきる 
看護学部1期生なので、国家試験に絶対全員合格しよう!という意気込みで勉強に励みながら、部活にも挑戦していました。当時、テニス部監督から、「成績はS(最高評価)じゃないと成績じゃない(つまりは学業第一でなければ部活をする資格はない)」「あなたにとっての最高は何ですか。理想を求めなさい。」との指導してくださったり、看護学部の先生も、「あなたらしくやればいいのよ」と励ましてくださって、学業で最高の成績を収める努力をしながら、部活も悔いなく挑戦する決心することができました。
全部頑張るには早く起きるしかない!と、毎日朝3時に起きて授業準備、課題、勉強後の部活に励みました。今考えたら、本当によくやったと思います。笑 部活では主将を務め、国家試験も無事に全員合格できたので、最高の結果をもって、大充実の日々を過ごすことができました。

 テニス部の仲間と
訪問看護の道へつながった複数の経験
訪問看護を志したきっかけは大きく2つあります。
一つ目に、救急医療の病院での経験です。同級生の事件や東日本大震災のボランティア活動を経て、災害医療に携わりたいと思い、卒業後はまず、救急医療の病院に就職しました。HCU、CCUを経験する中で、「家に帰りたい」と言いながら病院で亡くなってしまう患者さんと関わりました。患者さんの想いをできる限り尊重するためにも、最期を迎える場所を選べるような環境を提供できたらいいのになあ、と思ったんです。
もう一つは、訪問看護ステーションは独立して運営できるという点です。
看護学部生時代、初めての海外渡航であったフィリピン研修で、物乞いの子供を目の当たりにしました。お金がないことで、自分の好きなことができない子供たちがいるんだ、と思った時に、その子たちが働いて少しでも生活を豊かにできる環境を提供したいな、という思いに。そして日本社会を見た時に、高齢化に伴う訪問看護の需要と、ヘルパーさんの高齢化という課題から、訪問看護ステーションを立ち上げることで、両方の課題にアプローチできるのではと考え、訪問看護の道に進もうと決意しました。
 東日本大震災被災地の様子

 フィリピン研修

訪問看護のやりがいとは
HCUやCCUは3日で患者さんが入れ替わり、患者さんとの関われる時間はほんのわずかです。それに対し訪問看護は、1日約1時間、しっかりコミュニケーションをとるため、深い人間関係を築くことができます。文字通り、“一生涯のお付き合い”ですね。信頼関係を築きながら、患者さんがどうしたら最高の最期を迎えられるか、ご家族にとっても、どうすれば良い形で後悔なく過ごすことができるかを常に考えています。患者さんとご家族が望む最期のお手伝いを、一緒に考えてサポートできることがやりがいだと思います。

感謝を胸に次の舞台へ
最初、訪問看護の道を目指そうと思った時に、看護師の経験もまだまだな中、訪問看護への転職は早くない?とか、周りからはいろんな意見はありました。ただ、同期だけはずっと励まして応援して背中を押してくれたんです。学生時代も社会に出た今も、やりたいことを否定しないで、前向きに応援してくれる同期の存在は心強く、本当に感謝しています。
今は、訪問看護ステーションの立ち上げに向けて準備しています。外国人ヘルパーの教育・導入に挑戦しながら、訪問看護で地域に、世界に、「最期まで安心して生活ができる環境」を提供していきたいです!

 卒業式に同期のみんなと

受験生へのメッセージ

私は25歳で看護学部へ入学し、学生時代に勉強、フィリピン研修、部活とたくさん挑戦させていただきました。
応援し背中を押してくれる先生方、生涯の仲間に出会えました。
私もまだまだ自身の理想に向かって挑戦中です!どんな環境であっても理想と希望を持って一緒に頑張っていきましょう!
看護学部でお会いできることを楽しみにしています。

ページ公開日:2023年02月01日
  • キャンパスガイド2023看護学部