【Pioneer】 卒業生インタビュー Vol.5 岡田真美さん

2023年4月取材
Profile
♦東京都出身
♦看護学部2019年卒業
♦東京都内の病院に勤務。ICUに所属し、循環器、呼吸器、脳神経外科、小児科、精神科等の患者と関わる。

生命の世紀を創るパイオニア(Pioneer)である創大看護学部生―――
今回は、卒業生の紹介として、岡田真美さんにお話を伺いました。

基礎に立ち返るー患者さんと家族に寄り添う看護

祖父と家族に寄り添ってくれた看護師さん

看護師を目指そうと思ったきっかけは、学生時代、祖父がICUに入院した際に出会った看護師さんです。祖父は、毎日生死を彷徨うほど大変な状況でした。そんな祖父に看護師さんは、祖父の状態管理だけでなく、祖父が生きがいとしていた野球のテレビを観れるように配慮してくださったのです。最期、看護師さんの真心によって、大好きな野球に囲まれながら旅立ちました。生きる力を引き出し、関わってくださった看護師さんに感謝でいっぱいです。また祖父だけでなく、私たち家族にも最後まで優しく寄り添ってくれるICUの看護師さん方の姿に感銘を受け、私もこのように患者さんやその家族に寄り添うことができる看護師になりたいと思いました。

●自分を試す職場へ

​​​今の病院に就職を決めたのは、自分を試したかったから。自分に甘いことを知ってるからこそ、就職して3年はあえて厳しい環境で看護師としての基礎を作っていきたいと思い、家族が入院した経験もあったので急性期の病院を志願しました。
入職後、やはり目まぐるしい環境で慣れるまで大変でしたが、徐々に慣れ、重症の患者さんに対しても細部まで確認・健康管理ができるようになりました。

●創大看護の魅力ー先生の配慮と工夫
臨床で経験を積む今、病態生理といった人体の構造について、清潔ケアなどの患者さんに直接かかわる基礎科目領域の授業をもう一回受け直したいと心から思いました。やっぱり、何でも基礎基本が大事なんだと実感します。また、私の配属先が急性期なこともあり、臨床で初めて扱う医療物品に対しても「初めて見る感じがしないのは、授業で先生が紹介してくれたからだ!」と気づいたときに、先生は私たちが臨床に出た時に少しでも力になるよう、いろんな工夫を凝らして授業をしてくれていたんだなーと今になってありがたいことだったなと思います。

「患者さんに寄り添う」を考える癖
臨床では、患者さんに思いを馳せるより、安全を優先させて行動しがちになります。例えば、人工呼吸器を装着する方には、暴れて機械が外れないよう、安全の為に抑制させていただくこともあります。ただ、本来患者さんにとって抑制は好ましくないもの。ふと、大学の時に「患者さんに寄り添う」とはどういうことか、患者さんの立場に立って考えケースワークをしたことを思い出し、臨床の場で「患者さんに寄り添う」事を大事にしながら看護を実践することができています。倫理観と現実のギャップは大きいものの、思いを馳せることができているのは、創価大学の授業や実習を通して学び、身に着けたおかげです。

 

●今後の抱負
将来的には緩和ケアの認定看護師を目指したいものの、今は海外の病院にも最近興味を持っています。大学時代に韓国研修とフィリピン研修に参加し、特にフィリピンではスラム街や街の視察と、現地の看護学部生と現地の方のインタビューを経験し、日本との医療や文化の違いに刺激を受けました。一人の人に寄り添うために、様々な文化を知って、いろんな人種の人と暮らしながら自身の知見を深めていきたいと考えています。
 仁済大学での研修(国際看護研修)

 フィリピン大学での研修(国際看護研修)

受験生へのメッセージ

学生時代、実習や看護研究、国試の勉強など大変な事も沢山ありました。しかし、その困難を共に闘い励まし合える同志に出会えたことで、その困難も乗り越えることが出来ましたし、臨床に出た今でもそれらは心の支えになっています。
また、創大看護学部の教職員の方々のサポートも手厚く、国際看護研修や就職活動など多岐に渡る相談を親身に聞いてくださり、学生時代たくさんお世話になりました。
私自身、心から創大看護学部に通うことができて本当に良かったと思っていますし、同じように共感できる後輩がもっと沢山増えることを願っています!ぜひ創大看護学部にいらっしゃってください!

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