ダイバーシティ・インクルージョン推進センター・SDGs推進センター共催セミナー「日本の高等教育界におけるダイバーシティ・インクルージョンの現状と今後への展望」が開催されました


慶應義塾大学三尾裕子教授(日本学術会議第25期第一部総合ジェンダー分科会委員長)を講師に迎え、本学ダイバーシティ・インクルージョン推進センター・SDGs推進センター共催セミナー「日本の高等教育界におけるダイバーシティ・インクルージョンの現状と今後への展望」が6月8日(土)に開催され、学生・教職員約70名が参加しました。
講演会で三尾教授は、「ジェンダー平等を進めるには、納得感が必要となる。ある試算によれば、現状の女性の労働参加率では、日本の労働人口は2011年からの30年で6分の1減少するという。他方、女性が労働に参加することで、特許の取得や、ヒット商品の開発が進んでいる現実もある。即ち、女性の労働参加率を上げれば、男性の労働負荷を減らし、経済発展も期待できる。子どもを産みたい女性が出産でき、そのことが仕事においてハンデにならない世の中づくりが求められている。」と語りました。
続いて、三尾教授、鈴木学長、小山内副学長が登壇しパネルディスカッションを行い、鈴木学長より男女平等に向けて具体的に取り組んでいきたいとの話がありました。
また第2部として、「女性がより活躍し、働きやすいキャンパスの実現に向けて」「グローバルな視点から見た創価大学のダイバーシティ・インクルージョン」「多様な性を生きる学生・教職員が共に学び、働くキャンパスを築くには」の分科会が開催され、様々な課題について学生、教職員による議論が行われました。
【参加者の声】
・大学界のジェンダー格差の現状と、何が問題でどこを改善していくべきかということを具体的に知ることができました。自分にできることは何か、持つべき価値観とは、無意識的にジェンダーロールを押し付けていないか、などを改めて考える機会になりましたし、考えるだけでなく行動に移すべきだという使命感も感じました。(教職員)
・ジェンダー平等において直面している細かい問題や率直な意見を聴いたり、その突破口などを探れる機会は極めて稀なので、分科会でのディスカッションがとてもありがたかったです。(学生)