丹木の歳時記2025 葉月(一)

「相変わらず精が出るね」。「文学の池」で写真を撮っていた筆者に話しかけてきたのはいつぞや(2024年文月その三)のヒキガエル君です。「今日も歳時記の撮影かい?」と聞くので、「なかなか文章が思い浮かばなくてね。何かいいネタはないかな?」と尋ねてみました。
「う~ん、何がいいかな」。全身から「ガマの油」を垂らしながら考えてくれています。
「そうだ!『文学の池』の由来なんか、どうだい?」と言うので「どんな由来?」と聞きました。開学前は田んぼだった場所に防火用の貯水池として設置されたのがその由来。田んぼから約500万年前の楢の大木が2本見つかったこともあり、太古の昔は巨木の森だったのでしょう。「文学の池」と命名されたのは、創立者です。
「ところで『文学の池』の碑は知っているよね?あの碑の裏側は見たことあるかい?」と聞くので、「裏までは見たことないな」と答えると、「長年歳時記を書いている割には見てないの?そんなことじゃあ、トンボや蝶に笑われるよ」。何だか得意顔のカエル君です。
「もったいぶらずに早く教えてよ」というと「碑の裏側にはね、1975年4月2日と刻まれているのさ。50年前、この碑が建てられた日付だね」と答えてくれました。
「カエルに教えを乞うているようじゃあ、君もまだまだだね。夏バテ予防の鰻でも食べて、せいぜい精進しなよ」。カエル君はそう捨て台詞を残し、颯爽と立ち去っていきました。

「文学の池」
「文学の池」の碑
キツネノカミソリ
ヘクソカズラ
玉紫陽花(タマアジサイ)
待宵草(マツヨイグサ)
擬宝珠(ギボウシ)
夾竹桃(キョウチクトウ)
百日紅(サルスベリ)
ハグロトンボ
オオシオカラトンボ
イチモンジチョウ

「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
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