丹木の歳時記2026 睦月(一)
紅白の梅が咲き香るキャンパスで、木の枝についた丸い物体が目に留まりました。どうやらコスズメバチの巣のようです。巣にいた女王バチや働きバチは冬を迎えるまでに死に絶えるので、この時期の巣は空っぽです。
昨年の本欄(霜月その二)で「ヘボ」と呼ばれるクロスズメバチを紹介しましたが、日本には17種のスズメバチが生息しています。
スズメバチと言えば、神戸大学の研究により、トノサマガエルがオオスズメバチを捕食できることが報告され、国際学術誌にも掲載されました。トノサマガエルはオオスズメバチに顔やのど、口の中を刺されても弱ったり死んだりすることなく捕食に成功したそうです。
これが人間ならと想像するだけで痛そうですが、カエルが実際には痛みに耐えて捕食しているのか、あるいは毒や痛みへの耐性が備わっているのかなど、未解明の部分もあります。
どんな仕打ちにあっても平気な様子の例えに「蛙の面(つら)に水」という言葉がありますが、こうしたメカニズムが解明されれば、「鎮痛や抗炎症の研究に役立つ可能性がある」(同大・杉浦教授)とされています。蜂刺されによるアナフィラキシーなどのショック症状にも効果的なのか、今後の研究成果が期待されます。
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