丹木の歳時記2026 卯月(四)

 毎年の春のキャンパスで楽しみにしているのは、妖精たちとの出会いです。その名も「スプリング・エフェメラル(spring ephemeral)」。「春のはかない命」などと呼ばれる植物や昆虫で、ほんの一時期にしか姿を現しません。
 そんな妖精たちの名を思いつくままに記せば、2月に咲き始めるフクジュソウやセツブンソウ。3月のカタクリ、ニリンソウ、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサク等々。
 その多くは一年の大半を地中で過ごし、花を咲かせた後はいつのまにか地上から姿を消してしまいます。他の植物が芽生え、開花する前にいち早く花を咲かせることで昆虫に受粉の手助けをしてもらう。実を結んで子孫を増やすための生き残り戦略なのでしょう。
 そこで一役買うのが昆虫たち。ツマキチョウ、ミヤマセセリ、コツバメなどの蝶やビロウドツリアブもスプリング・エフェメラルに挙げられます。「そろそろ出てくる頃かな」と期待しながら探して歩き、見つけたときの喜びはひとしおです。
 一見はかなく見えるスプリング・エフェメラルは、春の短い一時期をむしろ懸命に生きているともいえるでしょう。意識しなければ見過ごしてしまう妖精たちは、キャンパスを歩く身近な足元に隠れています。

ツツジ(栄光の道)
ツツジ(文系C棟横駐車場)
ツツジ(文系C棟横)
オオデマリ(白鳥体育館前)
ヤエザクラ
カタクリ
シュンラン
ヒメスミレ
ジロボウエンゴサク
フデリンドウ
アミガサタケ
ミヤマセセリ

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