丹木の歳時記2026 水無月(二)
7日に関東甲信の梅雨入りが発表されました。二十四節気では芒種(ぼうしゅ)を迎えています。芒の訓読みは「のぎ」。明鏡国語辞典によれば「稲や麦の実の外殻にある針状の突起」の意味で、芒種は芒(のぎ)のある穀物を播く時期、つまり田植えの時期を指します。各地の田んぼには、青々とした稲の苗が並んでいることでしょう。
「文学の池」の池田記念講堂側には、ヤマボウシの白い花が咲いています。先月は池の水位が低かったせいか、例年なら咲いているはずの睡蓮の開花は少し遅れているようです。一方、多数のおしべを美しく突き出しているのはビヨウヤナギ。中国原産で、日本では江戸時代の本草学者・貝原益軒が記した『花譜』(1694年)の中で初めて文献に登場しました。また、小さな紫色の花が密集して咲いているのはムラサキシキブです。花からはほのかな芳香が漂い、秋には鮮やかな紫色の実をつけて雑木林を彩ります。
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