丹木の歳時記2026 神無月(一)

 SNS等で拡散する根も葉もないうわさ話には注意が必要です。「ニホンオオカミは今もどこかで生きている」、「カピバラは実はライオンより強い」などもその類いでしょう。生成AIにも、事実とは異なる根拠のない内容を、もっともらしく回答してしまうハルシネーション(hallucination)という現象があるので、鵜呑みにしないことが大事です。
 ところで「根も葉もない」植物が実際に存在することはご存知でしょうか。その名も摩耶蘭(マヤラン)というラン科の植物です。1879(明治12)年に神戸市の摩耶山で発見され、植物学者の牧野富太郎博士が命名しました。根も葉もないマヤランは、普段は地下茎の状態で生息し、花を咲かせる時期にだけ地中から茎を伸ばして開花します。
 それではマヤランが一体どうやって栄養を得ているのかを『根掘り葉掘り』調べてみると、菌類(きのこ)から栄養を得ている菌従属栄養植物に分類されていることが分かりました。
 マヤランは特定の菌類と共生関係にあり、この菌類も特定の樹木と共生関係にあります。つまりマヤランは、豊かな森の生態系の中でしか生息できず、樹木の伐採などで環境が損なわれると姿を消してしまいます。
 環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているマヤラン。その美しい姿がいつまでも観察できるキャンパスであり続けてほしいと願っています。

柿の葉
ハギ
シロハギ
マヤラン
ヤクシソウ
イヌショウマ
ヤブツルアズキ
カシワバハグマ
ツリバナ
ゴンズイ
筆柿(フデガキ)
ピラカンサ

「丹木の歳時記」への感想はこちらまで

E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。

Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから

Share

Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend
Recommend