本研究所所員2名の論考が掲載された研究書籍が発刊されました
この度、スイスのピーター・ラング社より、『デューイと創価の遺産、そして教育の未来』(The Dewey-soka Heritage and the Future of Education)が出版され、創価教育研究所の伊藤貴雄副所長とアンドリュー・ゲバート所員の2名の論考が掲載されました。
ピーター・ラング社は、1970年に創設されたスイスの学術出版社で、人文・社会科学に特化し、毎年多くの書籍や雑誌を刊行しています。現在は欧米やインドにも拠点を置き、グローバルに展開する大変著名な出版社です。
本書には、創立者との鼎談集を発刊した国際デューイ協会元会長のジム・ガリソン氏やラリー・ヒックマン氏をはじめ、アメリカやスペインの池田思想研究者による論考も収録されています。交流校であるアメリカ・デポール大学「池田大作教育研究所」のジェイソン・グーラー所長の尽力により出版されました。
【発刊された書籍の目次は以下の通り】
序論 デューイ=創価の遺産と教育の未来 ジェイソン・グーラー、ゴンサロ・オベレイロ、ジム・ギャリソン
プロローグ 牧口常三郎とジョン・デューイ 伊藤貴雄
第I部 精神性・宗教・教育
稀有なる信仰:ジョン・デューイと牧口常三郎による「宗教」の再定義 アンドリュー・ゲバート
仏教的人間主義と精神的民主主義 スティーヴン・C・ロックフェラー
牧口・池田・デューイ:精神的虚無への応答としての地理教育 ジム・ガリソン
慈悲と慈愛の法(ダルマ):デューイ=創価の対話に女性の声を加える バーバラ・セイヤー=ベーコン
教師の自己と地球市民の教育 イサベル・ヌニェス
第II部 地球市民・希望・民主的生活
池田大作とアフリカ系アメリカ・プラグマティズム:人種・アイデンティティ・正義・コスモポリタン的生成におけるデューイ=創価の遺産 ジェイソン・グーラー
教育の危機の拡大(そして幾つかの希望の光) ラリー・A・ヒックマン
価値創造と創造的民主主義:暗い時代における市民学習と生活の再構想 ルサンヌ・カース=スカイ
デューイ=創価の遺産:東西の希望の哲学の融合 ミン・ファン・ホー
真理・知識・価値をめぐる牧口とデューイ ゴンサロ・オベレイロ
第III部 実践・カリキュラム・デューイ=創価の遺産
成長と価値創造のための評価――デューイ=創価の遺産において 犬飼希望、アレクサンドラ・I・クルス
教育研究におけるデューイ=創価の遺産の受容:関係性・対話・物語的な知と在り方 ジュリー・長嶋、メリッサ・ライリー・ブラッドフォード
アメリカ経験を見るレンズとしてのデューイ=創価の遺産 C・グレッグ・ヨルゲンセン
ジョン・デューイおよび創価の遺産の創立者の教育精神を体現してカリキュラムを創造しようとする試み ウィリアム・H・シューベルト
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