丹木の歳時記2024 師走(三)

朝刊を取りに外に出た夜明け前、ふと見上げると星のような光が夜空を横切っていくのが見えました。国際宇宙ステーション(ISS)です。ISSは約400㎞上空を時速28,000㎞で飛行し、90分で地球を一周しています。現在の乗組員は7名(アメリカ人4名、ロシア人3名)です。6月にボーイング社の新型宇宙船「スターライナー」でISSに到着した2人のアメリカ人飛行士は、8日後に帰還する予定が「スターライナー」に不具合があり、そのままISSに滞在し続けているようです。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のHPでは、ISSの日本の実験棟「きぼう」から見える地球の光景が紹介されています。ISSから見える地球は息をのむ美しさで、当然ながら国境など見えません。掛け替えのないこの星で、今も戦火が絶えないのは悲しい限りです。ISS内でアメリカとロシアのクルーが一致協力して様々な実験を進めているように、地球上の諸問題も人類が協力して対処できないものでしょうか。大枚を叩けば民間人でも宇宙に行ける時代。各国のリーダーも宇宙から地球を眺めれば、考え方が変わるのかもしれません。その日の夜、今年最後の満月を眺めながらが、来年こそ戦火が止み、より良い世界が訪れるよう心から祈りました。












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