丹木の歳時記2025 霜月(一)
これから読書に取り組みたいという学生には一般紙の書評欄を参考にするよう勧めることがあります。新聞によっても違いますが、書評欄は主に土曜や日曜に掲載されます。たとえば近所に評判の魚屋があるとします。店主は毎朝魚市場に足を運んで仕入れるので、店先に並ぶのは自信をもって勧められる一押しの魚だけです。ある日の夕刻、買い物に立ち寄ったあなたに店主がこう言います。
「今日はサンマがいいよ。活きも良いし、脂の乗りも良い。塩焼きにして大根おろしを添えて、さっとスダチをかけて食べると最高だよ!」こんな店主が勧める魚なら間違いはない。きっと納得の一品になることでしょう。
これは書評欄にも当てはまります。書評を担当する作家や学者は、いわば本の目利き。自ら読んだお勧めの本が並んでいるので、その推薦に大ハズレはありません。どれを手に取るかはあなた次第。全部が全部、興味の沸くものばかりではないにせよ、中には読んでみたくなる本もあるはずです。そこで頼りになるのは本学の中央図書館。カウンターの横には、書評で紹介された本のコーナーがあり、一般紙を読むこともできます。
読書の秋、書評欄に目を通し、図書館や書店に足を運べば、活きの良い本があなたを待っていることでしょう。
「丹木の歳時記」への感想はこちらまで
E-mail:publicrelation@soka.ac.jp
Facebookの「いいね!」やツイートも執筆の励みになります。
Instagramでも丹木の里の四季折々を紹介しています。創価大学公式アカウントはこちらから