丹木の歳時記2026 卯月(二)

 今更ながら今年の干支(えと)は「丙午(ひのえうま)」。干支とは十干と十二支を組み合わせたもので、60通りに及びます。干支が一巡する60歳を還暦と呼ぶのもそのためです。
 さて、前回の「丙午」は1966(昭和41)年。この年の出生率は前年比で約25%も減少しました。その背景には、江戸時代から続く迷信が深く関わっています。360年前、1666(寛文6)年の丙午に生まれた「八百屋お七」は、江戸の大火が縁で知り合った男性と恋仲に。火事になればまた会える――その一心で放火事件を起こします。動機はともかく放火は重罪。お七が火刑に処せられたのは17歳の春でした。
 この悲恋の物語が井原西鶴の『好色五人女』などを通じて世に広まり、丙午生まれの女性は「夫を死なせる」などという迷信が定着。その後、享保、天明、弘化、明治、昭和と、60年毎の丙午の年の出生率にまで影響を及ぼしたのです。
 ところでM78星雲から来たウルトラマンも60年前生まれ。1966年7月から放送が開始され、ヒーローとなりました。M78星雲では2万歳の彼も地球上では還暦にあたります。
 もはや迷信など笑い飛ばす今年生まれの子どもたちは、22世紀をも生きる世代。その子らがやがて「シュワッチ!」と本学の門をくぐる姿を想像しながら(笑)、本年も着実な一歩を刻みたいものです。

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