丹木の歳時記2026 長月(一)

 今月の東京は晴れの日がほとんどなく、梅雨のような天気が続きました。長引く秋雨の影響か、あるいは木の寿命なのかは判然としませんが、キャンパス内の雑木林では倒木もありました。幸い、人が立ち入らない場所だったので特に被害はありませんでした。
 緑の茂みの上に雪が降り積もっているかのように咲くのは仙人草です。種につく白い毛が仙人の髭のように見えることからついた名前です。見た目はきれいですが、茎や葉の汁が肌に触れるとかぶれることもあるので、鑑賞するだけにしましょう。
 足元には栗によく似た栃の実が転がっています。栃の実はアクが強いため、茹でただけでは食べられません。1週間ほど水に浸した後、アク抜きに2~3日。アクが抜けた実で栃餅を作りますが、どうしても味わいたい場合はお取り寄せしたほうが早そうです(笑)。
 彼岸前から彼岸花が咲き、例年より約1か月早く金木犀が香り始めています。夏に 花芽をつける金木犀は、秋の涼しさを感知して花を咲かせます。香りが強いのは朝と 夕方だそうで、この時間帯に散歩するとより一層かぐわしい香りを楽しめるかも知れません。
 咲く時期が早いと一度散った後に再び花芽をつけ、二度咲きする年もあるようで、10月の創大祭あたりに2度目の香りを届けてくれることを楽しみにしたいと思います。

ロマンの坂
キンモクセイ
ヒガンバナ
センニンソウ
ツリフネソウ
ツルボ
クズ
オトコエシ
ヤブラン
栃の実
ハナオチバタケ
キタキチョウ

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