丹木の歳時記2024 神無月(二)

キャンパスに向かう道沿いの畑でコスモスが咲き乱れていました。そこに飛んできたのはツマグロヒョウモン。雌の翅の先端が黒いことからついた名前です(写真の個体は雄)。一方、樹液を味わいに来たのはルリタテハ。どちらの幼虫も毒々しい見た目とは裏腹に毒はなく、鳥などに襲われないための擬態だと思われます。ツマグロヒョウモンは幼虫で越冬し、ルリタテハは成虫のまま越冬します。金木犀が香るキャンパスを歩くと、足元には沢山の団栗が落ちています。主な種類としてはクヌギ、コナラ、シイ、マテバシイ、シラカシなど。クヌギやコナラ、シラカシはあく抜きしないと食べられませんが、マテバシイやシイはそのまま食べられ、煎ると一層甘みが増します。とはいえ一昔前ならいざ知らず、今では団栗を味わったことのある人も少ないでしょう。そういえば先日の創大祭で団栗を拾い集めている子どもを見かけました。何をしているのかと思いきや、集めて飾りを作るとのこと。あの子が晴れて本学に入学した暁には自然観察のノウハウを伝授し、あわよくば本欄執筆の後継者としてスカウトしたいものです(笑)。

秋桜(コスモス)
秋桜(コスモス)
ツマグロヒョウモン♂
ツマグロヒョウモン♂
ルリタテハ
ルリタテハ
マユタテアカネ
マユタテアカネ
金木犀(キンモクセイ)
金木犀(キンモクセイ)
溝蕎麦(ミゾソバ)
溝蕎麦(ミゾソバ)
関東嫁菜(カントウヨメナ)
関東嫁菜(カントウヨメナ)
スダジイ
スダジイ
木通(アケビ)
木通(アケビ)
ゴンズイ
ゴンズイ
オトコヨウゾメ
オトコヨウゾメ
山茱萸(サンシュユ)
山茱萸(サンシュユ)

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