留学体験(澤登孝男さん・ILSC Melbourne)
留学の目的、その国や大学を選んだ理由
留学の目的は、海外での生活を通して、「より実用的な語学力を習得すること」、そして「見識を深め、視野を広げること」でした。英語圏の人々と身近に接し、質の高いアウトプットのみならず、インプットをも可能にする留学は魅力的であり、同時にそれを的確に達成することが目標の一つでした。また、経済風土や歴史的風土の全く違う国で、そこに住む人々と関わることで見識を深め、視野を広げることが出来ると考えました。
オーストラリア及び、語学学校であるILSC Melbourneを選んだ理由は、英語圏であり、非常に多国籍な環境であることでした。当初の目的の一つとして全く異なった国の人々と接することを掲げていた自分にとって、移民国家であるオーストラリアは魅力的な選択肢でした。語学学校についても、長い歴史を持つことから、確立されたカリキュラムを持ち、数多くの国から学生が集まってきている点が非常に魅力的でした。
学校の概要、特色
ILSCは、1991年からの長い歴史を持ち、現在は4か国9か所に校舎を持つ語学学校です。そのためか、確立されたカリキュラムとそれによるきめ細かいクラス分けにより、英語だけをしっかり学ぶには非常に優れた学校でした。また、数多くの国から留学生が集まってきているため、様々な国籍や背景、目標を持つ学生と出会える場でした。
私が通ったメルボルン校は市の中心に位置していたため、無料で使える州立図書館や、数多くの飲食店、綺麗なビーチなど、勉強や友達作りなど何をするにしても快適な環境でした。
現地での学びや活動状況
学びについては、授業内でのディスカッションが非常に多く、様々な国から来た学生と意見や考えを交わす機会が多く、それは物事を幅広く捉え、考える能力の獲得の助けになり、多くの友人を作る助けにもなったと感じます。
当初の目的を達成するために、現地のコミュニティに所属に、ミーティングに参加するなど、様々な活動を共にしました。
また、留学の後半には、留学当初より感じていた、日本との公共交通機関の違いと、それによる温室効果ガスへの政府の問題意識、取り組みについて、政府の方々に直接話を伺うなどして調査しました。
どの活動でも、そこで出会う人々はとても協力的かつ親切で、温かい人であったことが、今も強く印象に残っています。
留学の成果
語学力については、友人と旅行などにも行けるレベルには会話もスムーズに行えるようになり、何か知りたい情報を英語の文献から読み取れるレベルには到達したと感じます。
また、「見識を深め、視野を広げるという目標」も友人との普段の会話や、授業内での活動、現地コミュニティでの活動を通じて、達成できたように感じます。
自分の考える一番の留学の成果は、「今、何が必要か」を素直に考える習慣が付いたことだと思います。実際に留学に行ってみると、思ったより時間があり、環境への適応も難しくありませんでした。しかし、一度「何をするべきか」が決まると、短期的な目標が生まれ、それに挑戦すると課題や問題が次々に生まれました。その課題や問題をどう乗り越えるか考え、行動したことが日々を忙しくも面白いものに変え、留学中の自分の成長に繋がったと感じています。
ただ、このサイクルは、留学に行っても、行かなくても必要だと思います。しかし、自分を不自由な場へ置くことで、より積極的にそれに取り組める留学は、日本で出来るどの経験にも代えがたいものだと感じます。
今後について
留学を通して、英語が「学問の一つ」から「コミュニケーションツール」という認識に変化しました。自分のキャリアや目標のためだけでなく、現地で出会った人々と再会した時に、より自分を表現し、相手の気持ちを深く理解し仲を深めることが出来るようになるためにも、英語の勉強を続けたいと感じます。
また、その英語を活かし、全ての人のかけがえのない「出会い」に貢献できるようなキャリア形成をしていきたいと思っています。
後輩へのアドバイス
留学は頭で考えている何倍も、価値的で面白いものだと強く感じます。そして、柔軟な考えを持ち、様々な経験を吸収しやすく、新たな学びへと繋げられる学生時代に、留学に挑戦する意義は間違いなくあると感じています。
どのような留学形態であれ、今の自分に何が必要で、何のためにそれをするのかを常に忘れず挑戦することを強くお勧めします!