2023年04月25日 09時00分

留学体験(打川明良さん・ザンビア大学)

Q1. ザンビアのザンビア大学に留学されていたそうですね。

はい。ザンビアは、アフリカ南部に位置する共和制の国家です。豊かな自然に恵まれ、治安も良い反面、インフラは整っておらず、人々の生活も大変貧しいです。ザンビア大学は、ザンビアで最も大きい大学であり、獣医学部や医学部など多様な学部が存在します。
 

Q2. なぜ、その国・大学を選びましたか?

世界の貧富の差を自分自身の目で確かめる為です。私は元々、台湾の国立政治大学へ1年間の交換留学をする予定でした。しかし、コロナウイルス感染症の流行により、交換留学が中止になってしまいました。当時は大変落ち込みましたが、大学入学時からの目標であった留学を、絶対に経験したいと思い、自分自身で留学の道を模索しました。そして、その当時、唯一隔離期間無しで留学を経験することができたドバイに私費留学で向かいました。ドバイに行くことが決定した直後、国際課の方で交換留学の2次募集のお知らせがあり、様々な国の選択肢がありましたが、ドバイという最先端の国への留学を経験するのであれば、より世界の格差を目の当たりにできる、発展途上国であるザンビアに行ってみたいと思い、ザンビアへの留学を決意しました。
 

Q3. 留学中に、文化の違いに驚いたそうですが?

とても驚きました(笑)。いくつか大きく異なる点はありましたが、まずは時間感覚の違いです。色々な場面で感じましたが、特に大きく感じたのは、大学主催の旅行に参加した際です。その旅行では、片道12時間かかる観光地に行く予定だったので、朝7時に出発する予定でした。しかし、蓋を開けてみると、朝7時に来ていたのは私を含む3名のみ。最終的に全員が揃い出発したのは、朝の11時でした。みんなハイテンションで笑いながら謝ってくるので怒りたくても怒れませんでした(笑)。
また、良い意味での人々の適当さもあります。私がそれを最も感じたのは、学校での健康診断を受けたときです。私は、視力検査、聴力検査を受けに部屋に入りました。しかし、担当のお医者さんは全く検査をせず、私とともに、日本の良いところやザンビアとの違いなど、楽しい雑談をしていました。そして、検査をせずに診断は終わりになり、後で結果を見てみると、聴力、視力ともに最高評価でした。未だにどこで評価されたのかが謎です(笑)。ちなみに、身長も私は日本では176cmほどですが、ザンビアでは168cmでした。
 
Q4. 留学中は、友人と遊びに行くことが楽しかったそうですね。

たくさんの友人に恵まれました。アフリカ外からザンビア大学に留学に来ていたのは、日本人学生が私を含めて3名、チェコからの留学生が2名、フィンランドからの学生が4名の計9名だけでした。そのおかげもあり、特に仲良くなることができ、世界三大瀑布の一つであるビクトリアの滝を見に行ったり、隣の国であるボツワナにある、チョベ国立公園にサファリをしに行ったりと沢山の思い出を作ることができました。
また、現地の学生とも仲良くなり、よくバーに行っていました。皆、苦学生でお金がないはずなんですが、飲み代だけはどうにかして工面してきます(笑)それくらい、お酒特にビールが大好きです。
 
Q5. 留学中に、生活環境に苦労したとお聞きしましたが 

とても苦労しました(苦笑)。
勿論、留学に行く前からある程度過酷な生活環境は想定していましたが、行ってみると、お湯は出ませんし、シャワーもなく、電気も薄暗く、冷蔵庫も洗濯機もなく、ゴキブリだらけでした(笑)。
最初のうちは、お風呂に入るときは、ペットボトルで蛇口から水を汲み浴びていました。冷蔵庫がなかったので、ご飯も毎日徒歩30分かけて食材を調達して食べていました。しかし、徐々に様々な方の手助けや、自分自身で交渉を重ねていく中で、冷蔵庫やバケツが手に入り、幾分かまともな生活を送れるようになりました。限られた物を有効活用して良い生活を送る知恵を身に着けることができたと思います。
 
Q6. 留学中には、インターンシップで日本語教室の運営も行われたそうですね。 

インターンシップといえるかは微妙ですが、ザンビア大学でザンビアの学生や社会人の方を対象に日本語教室を開催しました。
私を含む日本人学生3名で始め、ザンビア大学の教授や北海道大学ザンビアオフィスの教授方の手助けをいただきました。授業教材の作成や、授業の運営、テストまで全て自分たちの手で行ったため、とても大変でしたが最終的には70名ほどの生徒に授業を受講してもらい、在ザンビア日本国大使に、ザンビアでの日本語教育の普及に貢献したと、大使館に招待いただくことができました。
 
Q7. 留学していちばんよかったのは、日本での当たり前に感謝できるようになった事、世界中の価値観を知ることができたことだそうですね 

はい。まず、ザンビアに留学をしたことで日本での当たり前に感謝できるようになりました。
例えば、蛇口をひねれば温かいお湯が出てくること、治安が良く夜でも一人で街を歩けること、公共交通機関があり、簡単にいきたい場所に時間通りに行くことができる事。これらすべては当たり前ではないことをしり、感謝できるようになりました。
また、私はザンビア留学前にドバイにも留学をしていたので、世界中の方々と交流を持ちました。南米、北米、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、恐らく30か国を超える国の方々と友人になれました。その中で、国によって価値観ががらりと変わり、常識も変わることを肌で学ぶことができました。今後の生活の中でも必ず役に立つ経験、学びをさせていただくことができたと思っています。
 
Q8. これから留学を目指す後輩達に一言お願いします。

後輩の皆さん、留学に行くか悩んでいる方も多くいると思いますが、絶対に行ってください。
留学に行かなくて後悔している友人はいても、留学に行った事を後悔している友人はいません。
留学先では、やりたいことに積極的に挑戦して、楽しい思い出をたくさん作ってください!
そして、創立者池田先生、国際課の方々、両親、教授など自分の留学に関わってくださった全ての人への感謝を忘れず、大成功の留学にしてください!応援しています!
ページ公開日:2023年04月25日 09時00分



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