2023年09月21日
SDGs達成に向けて実践する企業を訪問しました(掛川ゼミ)
9月10日、掛川ゼミの学生たちは、イオンモール多摩平の森を訪問し、教科書で学ぶ「持続可能性」、「循環型経済」、「環境保全」が、企業において、どの様に取り組まれているのか、また、どの様に社会実装されているのかを、イオン株式会社の環境・社会貢献部の方々からの話を聞く中で学びました。
説明を真剣に聞く学生たち
プラスチックのトレイを無くしたお肉売場で説明を受ける
まず、環境・社会貢献部の方から、イオンが実施する「サステナビリティ基本方針」、「イオン脱炭素ビジョン」、「イオン持続可能な調達原則」などについて説明を受け、商品のサプライチェーン全体を通じて、環境への負荷を如何に減らし、自然再生に向けた努力をしているかという企業の最新状況や、それに関する課題についても学びました。また、イオンでは、地域住民の方々と協力し、モール周辺に植樹をしたり、プラスチックの回収をしたりと、地域の協働が重要であるということも、イオンの方は強調されました。
Loopの前で説明を受ける学生たち。Loopとは使用後の容器を回収し、繰り返し使い続け、ごみを出さないシステム。消費者が容器を返却すると、デポジット料金が戻るシステム。
説明を受けた後、学生たちは、スーパー内で、エコラベルのついた食品や、プラスチックのトレイを無くした商品などを視察しました。また、建物外では、「雨の庭」の前で立ち止まり、この庭の機能(雨水を下水道に直接流さず、地中に浸透させるための庭)について説明を受けました。これは、大雨が降った際に、雨水がゆっくりと土壌に浸透するため、洪水を防止するという機能。また、地下水の涵養にも役立っていることも学びました。更に地域住民とイオンのスタッフが一緒に植えた樹木を視察しました。
地域住民と一緒に植樹した木々を観察。イオンモール多摩平は、敷地の緑地率が25%とのこと。
モール周辺の緑地。太い木は、モール建設時に伐採せずに残したとのこと。
参加した学生からは、以下の感想が寄せられました。
- 環境問題を考える際、企業が行う環境に配慮した取組は、国、企業、住民、消費者といった連携や意思疎通がとても重要であると感じました。環境と経済の両立はとても難しいけれど、皆が、環境に配慮した経済活動を目指して変化を受け入れていく力も必要と感じ、その点が、今回の視察を通した最大の学びになりました。
- 環境のための水準を日本水準でなく、グローバル水準で考え、日々挑戦していることが、素晴らしいと感じました。創大生も植樹に参加する、瓶やペットボトルのデポジット制度を一緒に実施するなど、イオンと大学が一緒に協働できることを考えていきたいです。
- お客様の声から新たな企画を始めるという、お客様の声を大切にしている点が素晴らしいなと感じるとともに、そのようなことが可能なのは、直接お客様と関わる機会のある業界だからこそできることだなと感じました。
- イオンモールは地元に多くあり、日頃、行く場所であったことから、次回、買い物する時に、今回の企業訪問で見た認証マーク付きの商品などを探して、購入したいなと思いました。
「雨の庭」の前で説明を受ける学生たち
環境・社会貢献部の方とグループ写真
ページ公開日:2023年09月21日