「社会貢献と経済学」第10回授業が行われました
11月21日の4時限に、社会貢献と経済学の第10回授業が行われ、今回は、独立行政法人国際協力機構(JICA)に勤務されている、本学経済学部45期(2020年)卒業の豊田康子氏を迎えて行いました。
冒頭、2つのグループよりプレゼンテーションの発表が行われ、JICAとSDGsに関する取り組みについて、紹介がありました。その後グループごとでディスカッションの後、質疑応答が行われ、地雷の除去活動等について話し合いが行われました。ちょうどその日に、アメリカ政府がウクライナにおける対人地雷供与の報道があったばかりであり、まさにタイムリーな話題となりました。
その後、豊田氏が登壇し、プレゼンテーションに関する講評の後、JICAの紹介や、現在取り組んでいる仕事を資料を用いて約20分ほど説明されました。その後、学生からの質疑応答に移り、JICAに入構した理由や、やりがいなどについて質問に答えていました。
- JICAの活動は、単に「支援」という形ではなく、相手国と共に課題を解決していく「パートナーシップ」の精神に基づいていることを実感しました。これにより、短期的な支援だけでなく、持続可能な発展が可能になると考えます。また、国際協力を通じて、日本が技術や知識を共有することで、世界での存在感を高める可能性を感じました。
- 日本は地雷と深い関係にないと感じていたが、日本企業が地雷除去技術を海外に提供していると聞き、日本からでも海外に対する支援はあらゆる側面からできるのだと実感した。
- 地雷が畑にあることも多く、紛争が終わって畑作業をしようとしても安心して作業することができないという話が印象に残った。紛争地域で起こる問題は、紛争の最中にあることだとよく考えてしまう。しかし、地雷に限らず、貧困や教育へのアクセス、労働環境など、あらゆるところに課題を残して紛争は終わるのかもしれないと感じた。そこから、いかにして安心できる社会を皆でつくっていけるかが重要なカギだと感じた。