循環型経済を実践するビジネス活動を視察(掛川ゼミ)
7月11日、経済学部掛川ゼミ(掛川三千代教授)の学生たちは、循環型経済のビジネスを実践する株式会社日本フードエコロジーセンター(J.FEC)を訪問し、「食品ロスに新たな価値を」とのモットーが、どのようにビジネスに反映されているかという視点で、現場を視察し、企業の方と意見交換を行いました。
掛川ゼミが同センターを訪問するのは3回目ですが、高原事業部長は、毎回、温かく迎えてくださり、学生たちは事業についての説明を受けました。同社は、廃棄される予定の食品(賞味期限切れなど未開封のもの)から養豚用の液体飼料を製造し、循環型経済を実践しています。工場や販売店などからの廃棄予定の食品を、1日、約40トン受け取り、2日ほどかけて約42トンの飼料を製造しているとのこと。その飼料は周辺及び一部は宮城県まで運送され、契約済の養豚場で飼料として使われているとのこと。また、この飼料は液体であるため、豚にとっても乾燥した飼料よりも健康上に良いとのこと。更に、このように循環させた飼料は、輸入飼料よりも安価である為、より魅力的なビジネスになっているとの説明を受けました。
また、飼料に不向きな廃棄予定の食品を使ったメタン発酵により、エネルギーと肥料原料を製造する関連企業(さがみはらバイオガスパワー株式会社)も連携して運営しており、その現場も視察しました。
視察に参加した学生からは、以下の感想がありました。
●事業としての完成度が高く、無駄なく食品の廃棄物を使ったビジネスになっていることに強い感銘を受けた。殆どの企業が、廃棄食品を外部に委託して焼却処分をしている中、日本フードエコロジーセンターでは、有料で食品廃棄物を受け取り、プロセスを経て豚の飼料にして販売するという2つの収入源を得る循環ビジネスとして運営されているのは素晴らしいと思った。
●自分にとっての最大の学びは、食品ロスの問題を現地で見ることができ、その問題の深刻さを肌で感じることができたこと。自分の身で体験することにより、食品ロスを無くすために行動しようと強く思った。
●御社の今後の目標は何かと質問した際に、「この会社がなくなることが、最終目標です」とスタッフの方が回答され、食品ロスを本当に無くしたいという思いに大変感動した。
●障害者施設と連携し、障害者の方が得意とする分野での雇用創出にも力を入れていることは、素晴らしい工夫と感じた。
●日本では、食品ロスの焼却処分に、年間約1兆円の税金が使われているという説明を受けて驚いた。また、この現状を殆どの人が知らないと思うので、食品ロスを大きく減らすアプローチを考えていきたいと強く感じた。
●現場を見ることで、多くの学びを得ました。また、スタッフの方による丁寧でわかりやすい説明にも感謝しています。ありがとうございました。