経済学ってどんな学問?

Q. 経済学部はお金以外についても学べますか?
学べます。友人と来週遊ぶ約束をしたのに、当日になったら面倒になり、行くか行かないか葛藤するのも、環境保護を目指して、海の清掃活動に参加するかしないかも、そして、したくないのにしてしまう差別といった行動も、経済学の分析対象です。経済学全体に通じるキーワードは、「お金」ではなく、人間の「選択」でしょう。人間の選択とその結果について詳しく学びます。

その意味でいうと、経営学部とは似ているようで大きく異なります。経営学は「経営」が主眼です。そのため、簿記や会計、組織管理と運営、資金調達方法などを基礎として学びます。経済学は人々がなぜその選択を行い、その結果どのような社会現象が生じるかについて、ミクロ経済学やマクロ経済学、経済と歴史、データサイエンスを通じて学んでいきます。
Q. お金や金融に関心があります。経済学部で学べますか?
もちろんお金についても学べます。最近、金融リテラシー(金融に関する基礎知識)への関心が高まってきました。皆さんも、少子高齢社会の現代において、老後資金について考えたことはありませんか。自身の貯蓄をどのように運用すべきか、これも金融リテラシーの1つです。その人の好みによって、その人にピッタリの運用方法は変わります。金融リテラシーがあると、多くの運用方法からあなたにとって適切な運用方法にたどり着きやすくなります。創価大学では、身近な金融リテラシーを入り口に、難解な金融ファイナンスまで学べます。

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Q. 経済学部では何が身に付き、どのような進路に進めますか?
経済学部では、社会貢献する力を身に着けることができます。それは、社会の問題を発見し、その原因を分析し、解決していく力です。そこに英語の力が加わることで、世界的な課題に対してもアプローチすることができるようになります。
経済学部の具体的な進路や先輩たちの声は以下のリンクから確かめることができます。
また、経済学部の先輩たちが取得した資格・免許の例も以下に列挙します。

【先輩たちが取得した資格・免許の例】
ERE経済学検定試験/統計検定/ファイナンシャルプランナー/TOEFL iBTR/TOEICR Listening and Reading Test/国家公務員総合職・一般職・地方公務員/外務省専門職員採用試験/税理士/公認会計士/日商簿記検定/ITパスポート/宅地建物取引士/
Q. 貧困・飢餓に関心があります。経済学部で学べますか?
学べます。貧困は経済学が取り組むべき大きな課題の1つです。
私たちは運よく日本という豊かな国に生まれました。しかし、大半の人は開発途上国に生まれ、食事も、医療も、きれいな水を利用することも保障されていません。これは遠くで起きる自分とは無関係なことなのでしょうか?

創価大学経済学部では「開発と貧困の経済学」「アフリカ経済論」「農業経済論」「国際開発協力論」という講義で貧困の実態と貧困対策について学べます。加えて、貧困をテーマにするゼミに所属することで更に見識を深めることができます。そして、自分と世界の貧困の関係について、あなたの答えがみつかります。

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Q. データサイエンスに関心があります。経済学部で学べますか?
学べます。人間の選択と結果、つまり因果関係をデータから明らかにするのが経済学であるといっても過言ではないほどに、データサイエンスへの関心が高まっています。
データサイエンス入門からデータサイエンス演習、基礎的な統計学やデータの扱い方を学び、どのようなデータを集め、分析すれば因果関係を明らかにできるかを学びます。社会問題に対して、データからの因果を明らかにし、効果的な改善案を提案する訓練ができます。

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Q. 貧困以外のSDGsにも関心があります。経済学部で学べますか?
学べます。経済学は希少性、つまり「限りがあるもの」を分析します。

お金や時間は使ったらなくなりますので、分析の対象です。空気はいくら吸っても、普通に生活する分にはなくなりませんので、分析の対象外です。

でも、きれいな空気は、汚したらなくなりますので、やはり経済学の分析の対象です。経済の発展は時に空気を汚します。豊かな生活を送りながらも、綺麗な空気と共にあるにはどうしたらいいのでしょうか。このような問が生まれるということから、環境という側面だけでも、持続可能な開発はどのようにすれば達成できるかについて、学べることがわかります。
貧困や環境に限らず、不平等経済成長と雇用、そして平和についても学べます。といっても、他の学部でもSDGsを学べます。例えば、法学部での環境法から環境について学べます。そのため、みなさんがSDGsに対してどのようにアプローチしたいのかが重要です。経済学部は法について詳しく学ぶのに適してはいません。でも、環境と共生ができる社会が、どのようにすれば実現するのかをモデル化し、現実を踏まえながら、 データに基づき政策立案するのには適しています。例えば、排出権取引などですね。
経済学部で、経済学を駆使し、SDGs実現に向けたオリジナルの施策を編み出しませんか。

SDGs関連科目の例

Q. それ以外にも高校生へ一押しの科目はありますか?
山のようにあります。でも伝わりづらいですよね。なので、たとえ話をしましょう。

まずは身近な話題に取り組もうと、「行動経済学入門」で人間が失敗して後悔するメカニズムを学び、その解決策を考える。「原因と結果の経済学」で因果関係を分析する力を身に着け、自分の考えた解決策が有効かを科学的に分析する。分析するのに慣れてきたので、今度は「労働経済論」で労働環境の男女格差の要因をみつめ、働きたいのに育児や介護などを理由に働けない女性に対してどのような支援が必要かを考案する。男女格差の解決には一国全体の政策が必要だと感じ、「マクロ経済学」を学び始めたら今度は世界の格差の要因が気になりはじめ、「経済と歴史」でその背景を学ぶ。「国際経済論」で貿易のもたらす良い点と悪い点を学び、貿易が格差解決の解決手段となりうるのではと思索する。これには国際的な協力が必要だと考えたので、次に「国際開発協力論」を受講する。開発と発展に注目したら、そこには犠牲となる環境があることを知り「環境経済論」「気候変動の経済学」で理解を深める。そして、世界的な課題に対して、自分に何かできることはないのかと考えると、今度は、環境と共に生きる人間の幸福とは何か、その幸福の実現のために経済学は何ができるのか、という疑問がわいてくる。それを学ぼうと「人間主義経済学」をとると、同じような疑問を様々な視点からみつめる友と出会い、議論し、そして学びが続いていく。

上記の通り、経済学の学びは強く相互作用します。これはたとえ話ですが、実際に先輩たちが経済学部でどのように学んだのかを「在学生・卒業生の声」(以下のリンク)でみることができます。
あなたは経済学部でどのように学びますか。どの科目もあなたの関心を引き起こし、課題解決のための力を育みます。また、SDGsについて直接学ぶことがない科目も、知らず知らずのうちにSDGsの課題に取り組むうえで重要な基礎力を培うことにつながります。経済学部はどれも一押しの科目ばかりです。

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Q. 実は、学びたいことがわからないです。経済学部で学べますか?
身近な問題で気になる問題、解決したい問題を考えてみてください。
朝、起きたいのに起きられないことはありませんか?これは単に自分の意思が弱いのが理由なのでしょうか。弱い自分を鍛える以外に解決策はないのでしょうか。
マナー違反者を見つけた場合は、どうしたらいいのでしょう?指摘したら怖いので指摘しない、これは勇気がなくて悪いことなのでしょうか?トラブルに巻き込まれないように直接指摘せずに、マナー違反を減らす方法はないのでしょうか。
毎日が充実していますか?納得できない常識や正義はありませんか?多様な価値観のもとで全員が納得する最適な解決策は常に存在するのでしょうか。存在しないなら、どうすればいいのでしょうか。
「学びたいことがわからない」という人の話を聞くと、あなたの関心事が「学べることである」ということを知らない人が多いです。教科書の問題を解くのが学ぶことだという勘違いが大きな原因かもしれません。気になったのであれば、それが学びたい内容です。いくら教科書に書いてある内容でも、あなたが納得していないのであれば、そこが学びの始まりです。自身の納得する答えまでたどり着く、そこに学びの楽しさがあります。
上記で紹介した問いかけの手がかりも経済学部に散りばめられています。私たちが提供する答えに納得できなくなれば、そこがお互いの学びの出発点です。さぁ、一緒に学んでみませんか。
Q. 経済学部では数学を使いますか?
経済学部では、数学を問題解決の手段として使います。そのため、皆さんがイメージする高校数学とは異なると思います。

例えばゴミの量を減らすために、ゴミ袋を無料から有料に変更することにしたとします。1袋何円に設定するのがいいのでしょうか。この問に答えるためには、少なくとも、ゴミ袋を1円値上げしたときに、ゴミが何グラム減少するのかを推定できないといけません。このように具体的に問題を解決しようとすると、多かれ少なかれ、数学が必要になります。つまり、目指す方向によって求められる数学の水準は異なってきます

最低限必要な能力は、足し算、引き算、掛け算、割り算、1次関数のグラフ、連立方程式、そしてパソコンを用いてそれらを計算したり描いたりする能力といったところでしょうか。このレベルで拒絶反応を起こすほどの数学嫌いでしたら、経済学部はお勧めしません。しかし、数Iの範囲を身に着けたのでしたら十分です。具体的な効果を示し、論理的に問題解決案を提示することができるようになります。もちろん、もっと上を目指すのもいいですね。より強い根拠を示し、現実社会へ応用するために、更に高度な数学の能力を身に着けることもお勧めします。人それぞれに適した道があります。さて、公式の暗記ばかりの数学ではなく、社会にメッセージを届けるための数学を経済学部で身に着けませんか。
Q. 経済学部ではどのような学生の入学を求めていますか?
経済学部では、友人や家族、仕事仲間や地域の人たち、世界の一人ひとりへの貢献に関心のある学生を求めています。つまり、現実の社会問題に関心がある学生です。多様な人々との交流を広げようとする学生です。世界の平和と人類の幸福に貢献しようとする学生です。

例えば、市役所の駐車場が現在無料だったとします。さて、市役所以外を目的として駐車をする市民がいるために、市役所を目的とした市民が駐車できないという課題があったとしましょう。どのようにして解決するのがいいのでしょうか。駐車場を有料にすればいいのでしょうか。それとも、看板を立てるのがいいのでしょうか。何もしない方がいいのでしょうか。駐車場を有料にするなら、駐車場ゲートの設置費用と維持費用、有料化に伴う収入の会計を行う人の人件費など、各種費用の予算はどのようにして確保しましょうか。駐車場を有料にすると、今と比べて誰がより幸せになって、誰がより不幸になるのでしょうか。一方で、看板を立てるとするなら、看板設置の効果はあるのでしょうか。何かヒューマンエラーによるトラブルは起きないのでしょうか。このように、課題解決には様々な能力が求められます。

貧困や環境問題、気候変動といった世界的な課題を解決したい、といっても、特効薬はまだ発見されていません。結局のところ、上記のような地道な課題解決を続けていく道のりを、一人また一人が歩み、大きな道となったときに、世界的な課題解決への道が拓かれるのです。

こういう疑問を持つ。こういう課題を解決する力を身に着けたい。このように積極的に学び行動したいという学生を経済学部は求めています。詳しくは以下のアドミッションポリシーのリンクからご覧ください。 



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