丹木の歳時記2024 霜月(二)
先月まで暑い日が続き、ようやく秋らしくなったと思いきや冬がすぐそこに迫っています。最近の新聞記事には、日本の季節は「四季」から「二季」に変わりつつあると
報じられていました。つまり、夏と冬に比べて春と秋が短くなっているというのです。今年最後の東京の夏日(25度以上)は先月24日。過去最高の153日目の夏日となったそうです。これは年間で5か月も夏日だったことになります。富士山の初冠雪も大幅に遅れ、今月7日に観測されました。これも過去130年間で最も遅い記録となりました。今年の世界の平均気温は産業革命前と比較して1.5度以上になるそうで、2015年のパリ協定(COP21)で定めた「1.5度以下に抑える」との目標を上回る予想が出ています。台風、洪水、土砂崩れ、河川の氾濫などによる被害の拡大は日本だけの話ではありません。アメリカでは石油産業の推進を掲げたトランプ氏が再選されました。新政権はパリ協定から離脱する公算も大きく、こうした政策は地球温暖化に深刻な影響を及ぼすでしょう。アゼルバイジャンで開催された国連の会議「COP29」での議論と共に、今後の気候変動に一段の注視が必要です。
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