経済学部・掛川ゼミが株式会社伊藤園様と、環境・気候変動対策について対話しました

9月11日、経済学部掛川ゼミ(掛川三千代教授)の学生たちは、SDGs達成に貢献するビジネスの視察と企業対話の一環として、株式会社伊藤園を訪問し、企業の地球環境を考慮した経営戦略や気候変動対策、また、環境に配慮した製品づくりや茶殻リサイクル製品などについて学びました。また、伊藤園で働く方々と、循環型社会に向けた課題などについても意見交換を行いました。

現地では、サステナビリティ推進部の中垣部長が温かく迎えてくださり、「伊藤園の持続可能な未来への茶レンジ」というタイトルのもと、伊藤園が実践している環境目標や脱炭素への取組みについて、学生たちは説明を受けました。同社は、お客様の心身の健康、社会の健康、地球環境の健康を創造する「健康創造企業」をミッションとし、長期ビジョン「世界のティーカンパニー」へ向けて、「ユニーク」「価値創造」「グローバル 」を3つの柱に、「お~いお茶」のグローバルブランド化と無糖飲料市場の創造を目指しているとのこと。ペットボトルについては、持続可能な容器包装を目指し、2030年には、リサイクル素材等の使用率を100%にするという目標を掲げ、ボトルtoボトルの水平リサイクルの取組を多様なステークホルダーと協働して進めているとのこと。また、飲料製造工程で発生する茶殻を含水のままリサイクルする技術で、同社の封筒や名刺のみならず、ミズノ株式会社と共同でスポーツフィールド用茶殻配合チップを開発し、地表面温度の上昇を抑えることに貢献しているなどの説明もあり、学生たちは、企業が実施している取組みに、驚く場面も多くありました。

その後は、企業が抱える課題、「少し値段が高くても、サステナブルな商品を買ってもらうには、どのようにしたらよいか」、「社会全体のカーボンニュートラルを達成するため、伊藤園がお茶でできる貢献は何か」などを、伊藤園の社員の方々と学生が一緒になり、意見交換をしました。最後には、「おいしいお茶のいれ方」の説明を受け、学生全員が、急須を使って、おいしいお茶をいれるという体験も行い、大変有意義な企業訪問・対話の機会となりました。
参加した学生からは、以下の感想がありました。
- 茶殻を使ってプラモデルやチップを作るなど、全く想像できない再利用の仕方をしており、発想が素晴らしいと感じた。上流から下流まで幅広く様々な取組を実践しており、企業として関わる領域での企業努力を感じ、素晴らしい企業だなと思った
- 茶産地育成事業から茶殻リサイクルまで、持続可能な農業モデルの取組みが素晴らしいと感じました。

- 委託している工場や他社と連携し、茶殻という廃棄物から商品を開発し、ビジネスと環境配慮の両立をしている点は、とても素晴らしい取組みと思いました。
- とても貴重な機会をいただきありがとうございました。大企業のスケールの大きな実践を知り、とても学びになりました。
- 今回の伊藤園訪問を通じ、伊藤園様が環境のために取り組んでいることの素晴らしさを学ぶことができ、自分自身も環境に対する意識を高めることができました。
- お茶は冷水か、熱湯でいれるかにより、カテキン、アミノ酸、カフェインの量が変わり、渋くなったり苦くなったりと味が変わることに、改めて日本文化の魅力を感じました。個人的には熱湯でいれた緑茶に甘みを感じ、美味しかったです。
- 伊藤園の社員さん達がとても温かくて、私は飲料メーカーの企業を目指しているため、将来、志望したいと思いました。




