「社会貢献と経済学」第2回授業が行われました

 9月26日の4時限に、社会貢献と経済学の第2回授業が行われました。今回は、一般社団法人「復興応援団」代表の佐野哲史氏が宮城県南三陸町から、創価大学中央教育棟までお越しいただき、学生に対して講義を行いました。

 佐野氏は、2012年からの本学とのつながりについて振り返りつつ、2011年の東日本大震災で被災した南三陸町の今を伝えながら、地元の方々の奮闘ぶりをエピソードを交えながら紹介。講義の後、学生はグループごとに分かれ、ディスカッションを行い、直接佐野氏との質疑応答の時間となりました。

 東日本大震災の教訓をどう活かせるのか?人口減少の原因は何か?仮設住宅からどのように撤去するのか?といった多彩な学生からの質問に、佐野氏は真摯に回答され、多くの触発を与えてくれた時間になりました。

 以下、参加した学生の声です。

  • 地震の危険性を頭ではわかっているのにただ大丈夫だろうと考えている自分に気つきました。東日本大震災の教訓を忘れずに後で後悔するのではなく今しっかり備えていく必要性を今回の授業を通して感じました。また、他人のために働いていることに感動し、自分も今後他人に貢献できる仕事をしていきたいと思いました。
  • 地域おこしにおける「よそもの、わかもの、ばかもの」というキーワードが印象に残った。私自身、長野県の田舎に生まれ育ち、高校生の時に上京した。地元に住んでいる時はなかなか地元の良さに気づけなかったが、帰省する度に、東京との違いや地元ならではの温かさを感じ、新たな魅力を発見することができた。この経験から、地域おこしにおいて「よそもの」の視点が大切だという考えに非常に納得した。その上で、さらに素敵だと感じたのは、その「よそもの、わかもの、ばかもの」の意見が尊重されているところである。佐野さんは(及川さんの話から)観光協会が、個々のプレイヤーが活動するステージ作りの役割を果たしているとおっしゃっていた。このことなどから、地域全体で、新たな意見に耳を傾け、共に協力している姿勢が見てとれる。そのように、新たな意見を前向きに受け入れ、検討し、行動するところに、復興や地域おこしの秘訣があるのかなと考えた。

 

Share