「社会貢献と経済学」第4回授業が行われました
10月10日の4時限に、社会貢献と経済学の第4回授業が行われ、今回は、一般社団法人ガールパワーのプロデューサーである竹井善昭氏を迎えて行いました。
竹井氏は講義の冒頭、歴史上の著名な経済学者を紹介されながら、経済学の本質について言及。竹井氏は「経済学とは社会課題解決の学問である」と述べられ、ソーシャルビジネスについて、約40分ほどにわたり、講義を行いました。
竹井氏の講義の後、学生はグループごとに分かれ、ディスカッションを行いました。その後、質疑応答の場に移り、「本当に必要な支援を知るにはどうすれば良いか」との質問に対し、「現場を知ることです」と回答されるなど、実体験に基づいた話をされました。
- 社会貢献とはなにか、またそれをビジネスに繋げるソーシャルビジネスとは何かについて学ぶことができました。社会貢献と聞くと、どうしても感情論になってしまいがちですがロジカルに考えるべきであると感じました。私はゼミにてアフリカ経済学を学んでいますが、東日本大震災のときの裏側のお話を聞いてゼミで学んだことを思い出しました。竹井さんの著書にも書いてあったように多くの国がアフリカに支援しているのに一向に改善しない。それは政府が勝手に使ってしまったり、投資すべきことに使われずにいるなどを思い出しました。このようにただ慈善で社会貢献するのではなく、新たな技術を伝播することや雇用を生み出すような課題解決への貢献をすることが非常に重要であると感じました。また、ソーシャルビジネスは弱い立場になりやすい女性や子供に直接支援することが可能であるため様々な角度から貢献できるビジネス、社会貢献であると思いました。
- 今回の授業を通して、これから社会に出ていく人が人生の目的を社会貢献にしていけると良いのかなと思いました。教育や就職活動などを通して、学生が社会貢献したいと思えるような環境を作る事が大事であると思います。その環境で社会貢献をするきっかけを掴めると人生の目的を変えていけるかなと思います。
- 本日の授業では、芸能の世界でご活躍されてきた竹井さんだからこそお聞きできる話があり、興味深かった。芸能活動という選択肢が課題解決へのアプローチの1つとして成り得ることも、竹井さんならではの視点であると感じた。多くの価値観やつながりに触れ、視野を広げることができるという点で、SNSは活用していくべきだと考える。また、比較的誰もが挑戦しやすいことも良い点だといえるだろう。一方で、そうした芸能活動は、誹謗中傷を受けやすく、失敗がしにくい環境だともいえる。一挙手一投足におびえ、失敗が許されない社会のなかで生きていくことで、今後の挑戦に蓋がされてしまっては本末転倒である。あらゆる可能性を探りながらトライアンドエラーしていくことは大切だが、今回の芸能活動のように、表立って活動をしていく場合は、そうした面も注意しなければなと思った。それ以外にも、妊娠や出産のワークショップを行うなど興味深い活動もおこなっていたので、そのお話をもう少しお聞きしたかったなと思った。