「社会貢献と経済学」第6回授業が行われました
10月24日の4時限に、社会貢献と経済学の第6回授業が行われ、今回は、株式会社OICHOCのCEOの八幡清信氏と株式会社先駆の代表取締役社長の中根茂雄氏を教室に迎えて行いました。
中根氏と八幡氏は冒頭、ブランドというものの由来や重要性について説明。ブランドというものは、心の中に浮かぶものと言及。企業や商品だけではなく、人物などあらゆるものがブランドの対象になると話されました。今回の授業は、「小さな企業の社会貢献活動事例」と題して、約40分間行いました。
両氏は、以前経済学部が主催していた東北復興インターンシップへの同行を通じて、南三陸ねぎの応援プロジェクトを発案、企画しました。南三陸ねぎとは、宮城県南三陸町と気仙沼市の復旧農地を活用した長ねぎの総称です。塩害にも強い南三陸ねぎに両氏は、「不屈のねぎ」という新しい付加価値(ストーリー)をつけて、ブランド化に挑戦しました。
その後、地元農家や多くのサポーターの協力を得ながら、地道に活動し、様々なメディアにも取り上げられ、ついにはブランディング事例コンテスト2018では最高賞の大賞を受賞。また世界的パッケージデザインのコンペである、PENTAWARD2019で入賞し、さらには日本パッケージデザイン大賞2021では入選の結果を残すことが出来ました。
講義の後、学生はグループごとに分かれ、ディスカッションを行いました。その後、中根氏と八幡氏との質疑応答が和やかに行われました。学生からの「アイディアを生み出しつづける原動力とは?」との問いに、「アイディアだけは出てきました。ボランティアでやれたのも良かったかもしれないし、またそれらを受け入れてくれる人たちがいたのもありがたかったです」と述べられました。
- 今の企業は社会貢献するのが当たり前になっているし、自分の能力を社会貢献のために使いたいと考えていらっしゃったということに強く共感しました。確かに、今の世界は利己主義が強く広がっていると思います。このような世界であるからこそ他人のためにまた、社会のために貢献していくことが重要だと思います。また、このような精神を世界に広げていくことでお互いに“応援”し合う雰囲気を作っていきたいと感じました。
- 本講義を聞く中で「価値を創造するという分野」において重要なことは二つあると気づいた。1点目は、自由な発想ができる環境である。ご講演の中にもあったように、仕事としてお金をもらって取り組むと、時間的な制約や貰っている報酬に目が行き、最大限のパフォーマンスを出すのに雑念が生まれると感じた。2点目は、責任を持てる環境である。ある程度自由な発想で生み出したアイデアをビジネスとして実行するためには、自制心だけでは難しいと自分自身感じる。そこで、周りの人を巻き込み、広く周知させていくことで引き返せない状況を作ることで、実行力をつけることができる。この2stepが重要だと感じた。
- 今日の授業を聞いて、ブランド力を上げる方法は意外とあるのだなと感じました。私自身ブランド力を上げることはとても難しいこと思っていたのでとても驚きました。しかし、今回のねぎのブランド力を上げるために様々な分野での工夫と活動が必要だと聞いて、やっぱり難しいことなんだなと感じました。