「社会貢献と経済学」第8回授業が行われました

 11月7日の4時限に、社会貢献と経済学の第8回授業が行われ、今回は、株式会社JTB教育第一事業部長の青島一典氏(経済学部20期、1994年卒)を教室に迎えて行いました。

 今回ははじめて6つあるグループから2つのグループが、新型コロナウイルス感染終息後における以下の3点、
①観光業界の変化を具体的な数字を示して説明すること
②アフターコロナで観光業界が取り組んでいる具体例を紹介すること
③観光業界が新たにどのような取り組みを行っていくべきか
といった観点を踏まえて、10分間のプレゼンテーションを行いました。両グループとも持ち時間内で、わかりやすいパワーポイント資料をもとに、プレゼンテーションを行いました。あるグループは宿泊業界を取り巻く課題について調べ、利益率の低さ、人手不足について言及。それら課題に対する解決策として、MC方式による運用を紹介していました。プレゼンテーションを聞いた学生からは、「よく調べられている」、「MC方式について、詳しく知りたい」との声があがりました。

 その後、青島氏から、プレゼンテーションに対する講評とともに約20分の講義が行われました。講義では学生時代のことや社会人になってからの経験等を語られるとともに、コロナ禍において、どのようにJTBが対応したか、また今後の事業等についても語られました。講義の後、学生はグループごとに分かれ、ディスカッションを行いました。その後、青島氏との質疑応答が和やかに行われ、最後に青島氏から後輩である学生にエールが贈られました。

  • 旅行業の利益率などの数字や新たな分野に挑戦していることを知ることで実態を知ることができました。コロナ禍の大変な時期であったり、アフターコロナの消費者の嗜好の変化によっても打撃を受けていることを改めて知りました。しかし、今や旅行業を超えた業界に挑戦していることや時代の変化に順応してITやデジタルに挑戦している企業であることを学びました。また、本日の授業で青島さんが社会人は楽しいとおっしゃっていたのが印象的でした。私自身コロナ禍入学ということもあり十分に学生生活を過ごすことができなかったと感じているので社会人というイメージはどちらかというとネガティブなものですが本日の言葉を聞いて少し希望を持つことができました。
  • これまで、観光業界はコロナ禍で大きなダメージを受けたと認識していた。しかし、今回の授業を受け、コロナを通して得たものも多くあったと知ることができた。国家からの要請と人々の思いを汲み取った上で、観光のあり方やアプローチの仕方をさまざま考え直していったのだろう。これまでのリソースを活用して新たな形を模索していった過程が、現在手掛けている事業の種類や数からもよく伝わってきた。「無形だからこそ、柔軟に新しい価値を生み出すことができる」という言葉の通り、人々の感動や幸せをとことん考え抜くなかで、新しい価値も生み出すことができるのだと考えた。
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