大釜徳政教授の研究が、英国科学誌『Impact』に掲載されました
このたび、英国のScience Impact社が出版する科学誌『Impact』(注1)において医学・医療の先端研究の特集が組まれ、看護学部 大釜徳政教授の取り組む研究 “Development of a risk index for cognitive decline predicted by adverse radiation events and diet in older oral cancer patients”について掲載されました(Volume 2024, Number 2, Oct.)。
出版物は、世界の大学、研究機関、国家および地域の資金提供機関、政策、政府、民間および公共部門に向けて配信ならびに配布されます。また、オンライン情報源「Ingenta Connect」(注2)でもアクセスすることができます。
(注1)Impactは、英国のScience Impact社が出版する科学誌。様々な科学分野における研究成果やレビューを掲載。科学研究の社会貢献を探求。https://impact.pub/
(注2)Ingenta Connectは、学術出版物や研究成果をオンラインで配信。様々な分野の研究論文、記事、データ等にアクセスすることができる。https://www.ingentaconnect.com/
【研究概要】
産まれてからその人の生活の中に溶け込んでいる『おいしく食べる』という行為を通して、放射線療法を受ける口腔がん患者が普段から食べる嗜好性の変化、食べ物の味覚の変化、口腔粘膜炎と口腔内乾燥症状の悪化、年齢や性別などの個人特性の情報をもとに、早期に認知機能の低下リスクを判断できることを導きます。
この研究成果は、別の病気(例えば、糖尿病/心筋梗塞/脳血管疾患など)に対する応用可能性があり、病気別のリスク指標の開発につながる画期的観点が評価されています。
英国、米国をはじめ、共同研究の要請があり、準備を進めています。本研究は日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)基盤研究(C)により実施しています。