学位論文
審査基準

【日本語教育専修】

修士論文(リサーチペーパーを含む)審査基準

(各項目20点満点×5=100点満点)
1.研究の問い・目的・方法
研究の問い・目的が明瞭かつ的確に述べられており、研究方法も適切である。

2.先行研究の把握
先行研究の把握が的確かつ十分で、研究テーマとの関連づけが明確である。

3.論理構成
章立て、論述の展開、結論づけが明確かつ論理的で、得られた成果に対する解釈も適切である。

4.独創性・創造性 
考察の観点や成果が独創的、創造的であり、将来の研究に貢献をする可能性がある。

5.言語表現と形式
明晰かつ適切な言語表現が用いられ、引用方式、書式、図表、参考文献など、形式面もルールに則っている。

【英語教育専修】

修士論文審査基準

(各項目25点満点×6=150点満点)
Ⅰ.序論
問題の所在をより広い教育的・社会的文脈の中で捉えつつ、中心となる研究課題と分析方法を明確に述べている。

Ⅱ.先行研究
関連する先行研究の目的、サンプル、主要な結果、欠点を適切に要約しており、その分野に関し十分な知識を有していることを示している。未解決の課題を明らかにしながら、研究の枠組みを合理的に構築している。

Ⅲ.研究の問い
明らかになった未解決の問題につき、研究の対象と限界を適切に示しながら研究の問いを立てている。

Ⅳ.研究方法
予備調査(必要とされる場合)、データ収集方法を含め、適切なデータ分析方法を適用し、統計分析(必要とされる場合)を用い、結果を批判的に評価している。

Ⅴ.結果と結論
研究の問いに言及しつつ、現在の理論と実践に照らしながら、結果と結論を明確に論理的に述べている。適切な一般化が成され、今後取り組むべき研究課題にも言及している。

Ⅵ.形式とスタイル
APAスタイルに準拠しつつ、先行研究、仮定、推奨事項には出典や引用が適切に成されている。研究に独創性があり、考察を斬新な方法で提示している。

リサーチペーパー審査基準

(各項目25点満点×6=150点満点)

Ⅰ.序論
扱う課題を適切に述べ、より広い教育的文脈におきつつその重要性と目的を述べている。

Ⅱ.先行研究
関連する先行研究に基づき、教育的文脈を明らかにしながら、言語及び指導上の諸問題に触れ、対象とする教育的課題・問題を詳述している。

Ⅲ.ニーズ及び状況分析
先行研究の結果明らかになった懸案事項を反映しながら、学習者のニーズと特定の教育的状況の分析を行っている。

Ⅳ.プログラムの開発
先行研究に適切に関連づけながら、特定の文脈での実行可能性、シラバスと教材、指導法や活動を、評価の方法と共に示している。

Ⅴ.結果と推奨事項
開発したプログラムの長所と限界が示されている。学校や国レベルでの実施に際しての助言に加え、今後想定されるプログラムの改良について提案が成されている。

Ⅵ.形式とスタイル
APAスタイルに準拠しつつ、先行研究、仮定、推奨事項には出典や引用が適切に成されている。開発されたプログラムには深い分析が含まれ、教育的課題に創造的に取り組んでいる。制約と限界を認識しつつも、明確であり、かつ焦点が絞られ、独創的である。