2020年10月05日 10時00分

留学体験(六車秀治さん・デ・ラ・サール大学)

Q1. フィリピンのデ・ラ・サール大学に留学されていたそうですね。なぜ、その国・大学を選びましたか?

 まず、留学を志した第一の理由として英語を習得することがありました。その中で、アメリカやフィリピンといったような英語圏の国に絞られました。そこから、どの国にするかについてかなり悩みましたが、どういう姿で帰国したいかを考えた際、「一皮剥けた自分でありたい」という思いが出てきました。そこから、そのような自分になる為には、今まで経験したことのないような環境で勉強以外の活動にも挑戦することが必要であると考え、発展途上国かつインターンシップにも取り組めるようなフィリピンを選びました。
 大学については、ゼミの先生や先輩の話をお伺いする中で、勉強の環境を基準にして決めました。デラサール大学自体、フィリピンを代表する大学として優秀な学生も多く、学習環境も整っていると聞いていました。また、大学の授業で興味を持っていた経済学の分野があり、とても魅力を感じ、デラサール大学に留学することを決めました。
 

Q2. 留学中に、授業スタイルに驚いたそうですが?

 基本的に授業にディスカッションが盛り込まれている為、自発性を求められることが多かった点に初めの方は驚きました。私が受講していた授業では、教授がランダムで2名を指名しテーマについてお互い質問し合い議論させるといったものでした。
 当初は、自身の英語力の乏しさに加え学生のレベルが高く、議論に全然ついていくことができませんでした。しかし、予習として資料や論文を何度も読み込むことで、次第に議論にもついていけるようになりました。
 また、クラス唯一の日本人として教授から意見を聞かれることも多く、プレッシャーを感じるとともに評価していただいた時は達成感があり嬉しかったです。
 

Q3. 留学中は、旅行 が楽しかったそうですね。

 国内も国外の旅行もとても楽しかったです。フィリピンでは火山に旅行したのですが、バスやバイク、馬など様々な移動手段を駆使することでなんとかたどり着くことができました。あの時の景色は今まで見た中で最も大自然を感じました。国外では、創価大学の友人が留学していた香港とタイに旅行しました。友人に海外を案内してもらうことは不思議に感じるとともに、「友人も海外で挑戦しているから自分も負けてられないな」というようなモチベーションにもなりました。また、同じ東南アジアといっても文化や食事が全く異なり、各々の良さを感じることで次の興味にもつながりました。
 
Q4. 留学中に、衣食住に苦労したとお聞きしましたが

 自分が想像していた以上に衣食住では苦労しました。まず、留学中の住居は4人1部屋だったのですが、仕切りがなく常に一緒にいるといった環境でした。やはりプライベートが全くない環境では苦労しましたが、その分ルームメイトとコミュニケーションを取ることができたのは良かったと思います。また、水が止まってしまうことや虫が頻繁に出てしまうことも当初は辛かったのですが、住めば都ということで途中からは抵抗なく暮らせました。
 食に関しては、自炊することが許されていなかったので常に外食する必要がありました。その中で、体調を壊してしまうことが多々あったので衛生面では苦労しました。ですが、現地料理の美味しいお店を見つけるのは楽しみになりましたし、お店の常連になると現地の人と仲良くなれたのは嬉しかったです。
 
Q5. 留学中には、経理コンサルの会社でインターンシップも行われたそうですね。

 フィリピンで経理コンサルティングを行っている日本企業で1カ月間インターンシップを経験させていただきました。
 当初、募集等は行っていなかったのですが、会社の方に直接連絡を取り、面接を通過し参加する運びとなりました。インターンシップでは、社員の方の付き添いでお客様との打ち合わせや工場の視察などに参加させていただき、グローバルで働くことを肌で感じることができました。さらに、日本企業への情報提供のためにフィリピン企業の展示祭に情報収集として1人で赴き、現地企業の方と関わったことは大変貴重な機会となりました。
 短期間でしたが、文化の違いから生まれる仕事に対する考え方を学びましたし、そこから自分の将来につなげて考えることができたので良かったと感じています。
 
Q6. 留学していちばんよかったのは、価値観を広げられたことだそうですね 

 留学中は今までにないくらい文化や価値観の違いを感じることが多かったです。その中で当初の私は何か嫌なことや辛いことがあると「日本と比べてこういう所が良くない」というように一方的に悪く思ってしまうところがありました。ですが、何もわからない私をサポートしてくれるデラサール大学の友人や家族のように出迎えてくれる現地の方からの優しさに触れる中で、その違いの良さを感じられるようになりました。そこから、文化の違いには各々の背景があるからこそ比べるものではないと身をもって気づき、その違いを楽しめるようになりました。結果として、留学を通して様々な価値観を受容できるような自分に近づけたのではないかと思っています。
 
Q7. これから留学を目指す後輩達に一言お願いします

 留学は今までにない世界を存分に味わうことができる最高の機会だと思います。正直、最初の方は周りに対する劣等感や孤独感で心が折れそうな時もありました。ですが、それを超えた先に世界で結果を残すことの高揚感や充実感を感じることができました。
 今はコロナの関係で厳しい部分もあるとは思いますが、今いる環境でいかに世界に思いを馳せながら挑戦していけるかが大切になると思います。皆さんの理想の姿に向かって頑張ってください。
 
ページ公開日:2020年10月05日 10時00分



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