2024年04月11日

経済学部の小島健准教授の論文が国際的な学術誌『PLOS ONE』に掲載されました

 本学経済学部の小島健准教授が共同執筆した「Heterogeneous risk attitudes and waves of infection」という論文がPLOS ONEという学術誌に掲載されました。

 COVID-19のパンデミックにおいて、多くの国が複数の感染の波、感染者数の拡大と縮小、を経験しました。本論文は感染の複数の波を説明するために、感染症の数理モデルであるSIRモデルの新しい、しかし簡潔な拡張であるCSIRモデルを提案しています。当時の、感染対策を徹底した巣ごもりと不用心な外出を例にすると、このモデルでは、当初、感染対策をした巣ごもりによって感染が抑えられる一方で、徐々に気が緩み、感染に対して不用心になります。そして、不用心であるにも関わらず未感染である人々が多いほど、気のゆるみは促進され、巣ごもりをする慎重な人々が減り不用心な人々が増加します。この結果、不用心な人々の方が感染リスクが高いために感染が拡大します。感染拡大により、不用心であるにも関わらず未感染である人々が減るため、未感染者の大部分は慎重な人々となり、感染が縮小します。これらを繰り返すことで複数の感染の波が発生するCSIRモデルを本論文では提供し、モデルの特徴を論じています。

 小島准教授は「本研究は新型コロナウイルス危機の際、何か自身にできる社会的貢献をという思いで行った仕事の1つです。将来起こりえるパンデミックに対して少しでも知見の蓄積に貢献できたのであれば幸いですし、また更なる貢献ができるよう研究および教育に励んでまいります。」と語りました。
 

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ページ公開日:2024年04月11日



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