研究所概要

所長挨拶

池田大作記念創価教育研究所の所長のご挨拶を紹介します。

創価大学の建学の精神を永く未来に伝え、
創価教育の思想・実践を広く世界に展開する

2020年4月より、創価教育研究所は、「池田大作記念創価教育研究所」と改称し、新たなスタートを切りました。研究所の使命は、創価大学の建学の精神を永く未来に伝えて、創価教育の思想・実践を広く世界に展開することです。

これまでは、まず、創価教育の思想・実践を研究する基礎資料として、創価教育の淵源である牧口常三郎先生や戸田城聖先生、そして創立者池田大作先生に関する出版物・文書等を収集、保存、管理を進めてきました。また、研究所の教員で大学科目『創価教育論』を担当し、創価教育の思想、建学の精神を学術的な観点から学生と共に学んでいます。従来、創価大学では、教員と学生の交流、さらに先輩後輩の関わりのなかで、建学の精神は語り継がれてきました。その精神をもとに、多くの学生・卒業生が、広く社会に貢献する行動を起こしています。
 

池田大作記念創価教育研究所
所長:勘坂 純市(経済学部教授)

これからは、こうした伝統は残しながらも、より学問的な見地から建学の精神や創価教育の思想を語ることも必要と感じています。そのなかで、学生一人ひとりが、自分の生き方を自分自身で見つけてもらいたいと思います。今後は、さらに、これまで創価教育の中で展開されてきた「世界市民」の思想を広く社会に伝えることも必要だと感じています。そのため、2020年度からは、資料の収集・整理・保存を行う「資料部会」に加え、創価教育の体系化を図り研究成果発表を進める「研究・教育部会」、さらに世界各地の研究機関と連携し、創価教育の国際的研究を推進する「国際部会」の3部会を設置し、研究を進めてまいります。

創価教育では、一貫して、偏狭なナショナリズムを超えた世界市民の育成を目指し、実践してきました。それは、SDGsにある「グローバル・シティズンシップ」の教育の理想にも通じると思います。自国中心的な思潮が一部で強まる中で、創立者池田先生が仰る「遠いところで苦しんでいる人々にも同苦し、連帯しゆく」世界市民を創価大学からさらに輩出したい。そのためにも国内外の研究者、教育者と連携を深めながら、創価教育の世界市民教育の思想・実践の意義を、広く世界に知らせる活動を推進してまいります。

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事業の紹介

池田大作記念創価教育研究所の概要、並びにこれまで行ってきた事業を紹介し、毎年の活動報告をまとめています。

1.「創価教育論」の開講

学部共通科目および通信教育課程の講義を担当

2.講演会、研究会の開催

学内外の研究者による講演会、研究会の開催(年2~4回)

3.研究報告書およびその他出版物の刊行

研究紀要『創価教育』の発刊

4.資料の収集、整理および保存と管理

創価教育アーカイブスの構築

5.常設展・企画展の開催

2021年10月8日~
創立50周年記念展「創価大学の歴史」

2021年9月24日~(リニューアル)
創立者池田大作先生の教育・学術交流-名誉学術称号受章の軌跡―

2015年5月2日~8月30日
対談集『二十一世紀への対話』発刊40周年記念展示『池田大作とA.J.トインビー展』

2014年10月10日~11月30日
『理解・友誼・平和―池田大作と中国展』

2010年11月27日~2014年3月20日
名誉学術称号300御受章記念特別展―創立者池田大作先生の教育・学術交流の軌跡―

2005年3月19日~9月19日
『新・人間革命』創価大学の章を見る

2004年7月22日~9月19日
創立者著作「翻訳書籍1300冊」展

2004年4月6日~4月18日
創立者著作「翻訳書籍1000冊」展

6.国内外の研究機関との交流

2007年2月 南イリノイ大学「デューイ研究センター」と学術交流協定を調印(米国・カーボンデール市)
2019年5月 未設定)アメリカ・デポール大学「池田大作教育研究所」と学術交流協定を調印(米国・イリノイ州シカゴ)

7.大学史編纂

2008年7月1日  創価大学50年史編纂室を設置
2021年4月2日  未設定)『創価大学50年の歴史』発刊

活動報告
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沿革

池田大作記念創価教育研究所は、1996年に「創価教育資料室」が発足し「資料収集委員会」が立ち上げられたことが淵源です。

池田大作記念創価教育研究所沿革

1996年2月15日 創価教育資料室・資料収集委員会発足
後に創価教育資料収集委員会と名称変更
1998年11月18日 創価教育研究センター設立検討委員会発足
2000年6月21日 創価教育研究センター準備委員会発足
2000年11月16日 創価大学創立30周年の記念事業として
創価教育研究センター開設
2006年4月2日 創価教育研究所開設
池田大作研究センター設置
神立孝一教授が初代所長に就任
2007年2月20日 南イリノイ大学デューイ研究センターと
学術交流協定を調印(米国・カーボンデール市
2007年4月2日 ジョン・デューイ研究センター設置
2008年7月1日 創価大学50年史編纂室設置
2016年4月1日 勘坂純市教授が所長に就任
2019年5月28日 アメリカ・デポール大学池田大作教育研究所と
学術交流協定を調印(米国・イリノイ州シカゴ)
2020年4月1日 池田大作記念創価教育研究所発足
2021年4月2日 『創価大学50年の歴史』発刊
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所員紹介

池田大作記念創価教育研究所の、所長、副所長、および所員となっている教員の顔写真と研究テーマを紹介しています。

<文学部 教授/研究所 副所長、「研究・教育部会」部会長>

伊藤 貴雄

イトウ タカオ

研究テーマ
創価教育の思想史的研究

<教育学部 教授>

牛田 伸一

ウシダ シンイチ

研究テーマ
教授学と創価教育学

<経済学部 教授/研究所 所長、「国際部会」部会長>

勘坂 純市

カンザカ ジュンイチ

研究テーマ
池田大作の人間主義

<池田大作記念創価教育研究所 講師>

久木田 ステファニー 光子

クキタ ステファニー ミツコ

研究テーマ
創価教育と世界市民教育

<池田大作記念創価教育研究所 教授>

アンドリュー・ゲバート

アンドリュー・ゲバート

研究テーマ
牧口思想の歴史的研究

<池田大作記念創価教育研究所 講師/「資料部会」部会長>

坂口 貴弘

サカグチ タカヒロ

研究テーマ
創価教育のアーカイブズ

<池田大作記念創価教育研究所 教授>

叢 暁波

ソウ ギョウハ

研究テーマ
池田大作の幸福思想

<文学部 准教授>

蝶名林 亮

チョウナバヤシ リョウ

研究テーマ
牧口常三郎の価値論について

<教育学部 教授>

富岡 比呂子

トミオカ ヒロコ

研究テーマ
海外の創価教育~理念と実践~

<学士課程教育機構 講師>

服部 南見

ハットリ ミナミ

研究テーマ
世界市民教育の効果測定

<理工学部 教授>

山上 敦士

ヤマガミ アツシ

研究テーマ
戸田城聖の数学教育

<ワールドランゲージセンター 講師>

渡辺 哲子

ワタナベ テツコ

研究テーマ
池田大作の教育提言
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池田大作研究センター

創立者の平和・文化・教育推進の業績研究を主目的とし、世界の学術機関に設置されている創立者の思想を研究する機関との交流を目指し2006年に設置されました。

センター長 勘坂純市
センター員 アンドリュー・ゲバート
富岡比呂子

池田大作研究センターは、2006年4月2日、創価教育研究所の開設に併せ、研究所内に設置されました。本センターでは、創立者の世界的な平和・文化・教育推進の業績研究を主な目的とし、アメリカ・デポール大学「池田大作教育研究所」をはじめとする世界の学術機関に設置されている創立者の思想・行動を研究する機関との交流をめざします。

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ジョン・デューイ研究センター

南イリノイ大学・デューイ研究センターと学術交流協定を締結し、2007年4月に「ジョン・デューイ研究センター」を当研究所内に設置されました。

センター長 伊藤 貴雄
センター員 牛田 伸一
久木田 ステファニー 光子

池田大作記念創価教育研究所は南イリノイ大学・デューイ研究センター(アメリカ合衆国・カーボンデール市)と教育・研究に関する相互協力を促進するために、2007年2月に学術交流協定を結びました。
これにより、アメリカのデューイ研究センターの発刊物などを本研究所に常設することとなり、同年4月に「ジョン・デューイ研究センター」を併設しました。

学術交流協定の調印式(南イリノイ大学デューイ研究センターにて)
日本デューイ学会 第67回研究大会 特設サイト

2024年9月28日(土)29(日)開催 日本デューイ学会 第67回研究大会

ジョン・デューイ研究センター 活動内容

※役職・肩書は開催時のものである

年月日 内容
2005年11月8日 デューイ協会前会長 デイビット・ハンセン博士(コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ教授)が研究所を訪問
2005年11月25日 デューイ協会元会長 ネル・ノディング博士(スタンフォード大学名誉教授)が研究所を訪問
2006年6月6日 アメリカ・南イリノイ大学 ウェンドラー総長、ラリー・ヒックマン教授が研究所を訪問
2006年10月14日 第2回池田大作思想国際学術シンポジウム(中国・華中師範大学)で所員が研究発表
タイトル:牧口常三郎とジョン・デューイ
発表者:伊藤貴雄(研究所所員)
2007年2月20日 アメリカ・南イリノイ大学「デューイ研究センター」と学術交流協定を調印(米国・カーボンデール市)
2007年4月2日 創価教育研究所 ジョン・デューイ研究センター設置
2007年6月14日 創価教育研究所 研究会
タイトル:ジョン・デューイと創価教育
発表者:ラリー・ヒックマン(南イリノイ大学デューイ研究センター所長)
2008年10月25日 第4回池田大作思想国際学術シンポジウム(中国・北京師範大学)で所員が研究発表
タイトル:牧口常三郎とジョン・デューイ——地理学への注目をめぐって
発表者:伊藤貴雄(研究所所員)
2009年12月15日 東洋哲学研究所研究会で所員が発表
タイトル:中国のデューイ受容史に関する諸問題
発表者:伊藤貴雄(研究所所員)
2011年3月26日 アメリカ・デポール大学教育学部、フランシス・W・パーカースクール共催シンポジウム
「言語と文化を超えるコミュニティと市民のための教育」で所員が発表
タイトル:世界市民の地理学――デューイ・牧口・パーカー
発表者:伊藤貴雄(文学部准教授、研究所所員)
2016年12月5日 創価教育研究所 講演会
未設定)タイトル:ジョン・デューイと創価教育
講演者:ジェイソン・グーラー
(デ・ポール大学 多言語多文化教育学部准教授、同大学池田大作教育研究所所長)
2019年11月4日 創価教育研究所 講演会
タイトル:未設定)デューイの成長論とアクティブ・ラーニング ―衝動、試行錯誤、コミュニケーション―
講演者:行安 茂(岡山大学名誉教授/日本デューイ学会理事)
2020年12月20日 ジョン・デューイ著『中国と日本からの書簡』発刊100周年記念シンポジウム
テーマ:未設定)デューイの日本・中国訪問~『中国と日本からの書簡(1919-1920)』を読む~
発表者:伊藤 貴雄(文学部 教授、池田大作記念創価教育研究所副所長)
劉  幸 (中国・北京師範大学 講師)
山田 直之(神戸女子大学 助教)
大沼 正樹(中国・北京師範大学 Ph.D.)
2020年12月23日 池田大作記念創価教育研究所 第3回研究会
タイトル:未設定)デューイの中国経験再考:南イリノイ大学所蔵資料に基づき
発表者:劉 幸(北京師範大学、講師)
2021年12月13日 池田大作記念創価教育研究所 講演会
タイトル:未設定)ジョン・デューイ ―メリオリズムを生きる思想―
講演者:藤井 千春(早稲田大学教育・総合科学学術院教授、日本デューイ学会理事)
2022年10月22日

第1回 世界市民教育シンポジウム
テーマ:未設定)Restoring Learning to Daily Living: Global Citizenship and John Dewey
(学びを生活に取り戻す――世界市民とジョン・デューイ)

基調講演者 ジム・ガリソン氏(バージニア工科大学名誉教授) 「グローバル・シチズンシップの実践」
藤井 千春氏    (日本デューイ学会会長)    「ジョン・デューイのメリオリズム」
青柳 茂氏     (ユネスコ バンコク事務所所長)「SDGsと世界市民教育」
オダリ・マスミ氏(ナイロビ大学文学部上級講師) 「文学教育と世界市民」

セッション:ジョン・デューイの思想形成
行安 茂(岡山大学)  「デューイの思想形成と経験の成長過程」
西園芳信(鳴門教育大学)「デューイの芸術論と宗教論の特徴と経験としての共通性」
山本孝司(岡山県立大学)「デューイにとってのエマソンの魅力-
『探究』(inquiry)の礎としての『自己修養』(self-culture)」

セッション:デューイ『中国と日本からの書簡』をめぐって
伊藤 貴雄(創価大学)  「経験と哲学―デューイの日本観察」
山田 直之(関西大学)  「デモクラシー萌芽期の日本に対するデューイの見解」
劉   幸(広島大学)  「ジョン・デューイと1920年代の中国」
大沼 正樹(北京師範大学)「書簡に見るデューイの中国に対する印象とその背景」
南イリノイ大学の「デューイ研究センター」に関しては、以下のリンクをご覧ください。
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