Call for Papers

主催 創価大学池田大作記念創価教育研究所
開催場所 創価大学
開催時期 2024年11月30日(土)12月1日(日)(2日間)
使用言語 オープニング・基調講演:同時通訳(日本語、英語、中国語)
分科会:会場によりそれぞれ日本語、英語、中国語を使用(原則通訳なし)

近年、世界各地で国家間・地域間の緊張が高まっている。この中で、世界の平和と発展のために、国家の枠組みや価値観の相違を超えた対話をいかに実現するべきだろうか。たしかに、世界の現実は、対話のみで平和が実現すると楽観視することを許さないようにも見える。対話に実効性をもたせるために、具体的に何が必要かを冷静に分析しなければならないのかもしれない。しかし、そのことは対話が不必要であることを意味するものではない。異なる文化や価値観をもつ人びととの対話を避けていては、各地域で偏狭なナショナリズムのみが高揚し、相互不信が増大する悪循環に陥ってしまう。今必要なのは、開かれた対話を維持し、異なる文化や価値観との出会いをむしろ創造の機会とし、世界の平和と各地域の発展を目指していくことではないだろうか。

1974年12月5日、周恩来は病身を押して池田大作と北京で会見した。周は、中華人民共和国首相として、冷戦下の世界の国々や民間人との対話を粘り強く続けてきた。一方、池田は、1968年に日中国交正常化を提言し、その後の日中関係の進展に貢献してきた。会見当時46歳だった池田は、76歳の周から「中日両国人民の友好関係の発展」を託される。この信義に応えるため、池田は、1975年に自らが保証人となって、中国から初の国費留学生6人を創価大学に受け入れる。以来、創価大学は、中国の67大学と交流協定を結び、約2,000名の日本人・中国人の留学生を交換し、300名以上の中国人交換教員を受け入れてきた。一方、中国での「池田思想研究国際学術シンポジウム」は、2005年の北京大学での開催以降11回を数える。1975年に創価大学に植樹された「周桜」が年輪を重ねるとともに、教育・学術における人と人との継続的な交流は、日本と中国の対話の基盤を広げてきたのである。
今世界では、再び対立と分断が進んでいるように見える。この中で、周恩来と池田大作が取り組んだ対話の試みから何を学べるのか、いかにすれば私たちは文化や価値観を超えた対話を続けることができるのか、また、対話によって平和と発展を実現するには何か必要か。アジアから、そして世界から集う友人たちと考えていきたい。

今回のシンポジウムでは、とくに以下のテーマに関する報告を歓迎する。

  • 世界やアジアにおける政治、経済、文化、教育面での対話・交流についての研究、および事例報告
  • 周恩来の世界との対話、外交政策に関する研究
  • 周恩来の思想、実践に関する研究
  • 池田大作の世界との対話に関する研究
  • 池田大作の平和・文化・教育の思想、実践に関する研究

論文プロポーサルの提出要領

プロポーサルは、論文のテーマ、キーワード、論旨及び結論を、英語600ワード、中国語800文字、日本語1000文字程度で、Wordで作成して下さい。

提出期限: 2024年7月31日
提出先 : GCE@soka.ac.jp
言 語 : 日本語、英語、中国語のいずれか
選考結果発表予定日: 2024年8月31日

※発表者に選ばれた方は、プロポーサルに準じた論文を2024年10月30日までに上記提出先までご提出ください。

基調講演者(予定)

宮本雄二(日中関係学会会長)
西園寺一晃(東日本国際大学客員教授)
姜尚中(鎮西学院大学学長・東京大学名誉教授)
韓東育(東北師範大学元副学長)
紀亜光(南開大学マルクス主義学院教授)
賈蕙萱(北京大学国際関係学院教授)

参加費

シンポジウム入場は無料です。ただし、以下の場合は料金が発生します。
11/30(土)ランチ 1,000円
11/30(土)レセプション・ディナー 5,000円
12/1(日)ランチ 1,000円

学生助成

大学院生レベルの発表者のために学生助成金を用意します。
4名まで、@5万円

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