アンドリュー・ゲバート教授の基調講演

2020年11月27日

『創価教育学体系』発刊90周年記念のシンポジウムを行いました

『創価教育学体系』発刊90周年を記念して、2020年11月16日に、研究所シンポジウムがオンラインで行われました。

本研究所のアンドリュー・ゲバート教授が、「牧口常三郎の経験から教育の「時空混乱時代」の可能性を読む」と題し、基調講演を行いました。ゲバート教授は講演の中で、「我々が今直面している状況を考える上で、時空概念を踏まえた牧口の理論と実践を手がかりに、現行の教育制度を考察することが必要です。閉塞・不透明・不安にみちた教育環境のなかで作り上げられた理論と実践は、時代を超えた重要な精神遺産です」と述べました。そして「本学創立者の、「社会のための教育」から「教育のための社会」への転換という理念を現実化すること、つまり社会全体をあげて教育を守り、深化・浸透・充実させていなければ、今の危機を真の意味で乗り越えていくことはできません」と結論し講演を終えました。

引き続き、牛田 伸一教授(教育学部)、岩木 勇作助教(教育学部)、伊藤 貴雄教授(文学部)から、ゲバート教授の講演に関するコメントがあり、最後にオンライン視聴者を交えての質疑応答が行われ閉会しました。

11月16日(月)は、創立者が戸田城聖先生との「大学建設」構想を交わして70年目の日であり、幾重にも意義深き佳節を記念しての講演会となりました。

ページ公開日:2020年11月27日