第1回「世界市民教育シンポジウム」を開催しました

10月22日、第1回目となる「世界市民教育シンポジウム」が本学キャンパスで開催されました。
世界市民教育の世界的拠点の構築を目指す本学の50周年事業の掉尾を飾る行事として行われ、“Restoring Learning to Daily Living: Global Citizenship and John Dewey”(学びを生活に取り戻す――世界市民とジョン・デューイ)とのテーマのもと、世界25カ国・地域から約170名が参加し、基調講演、分科会発表が行われました。

22日午前には、中央教育棟AB103教室にて開幕式が行われました。本学の鈴木将史学長が挨拶に立ち、各国から集った研究者を歓迎した後、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでの創立者の講演「『世界市民』教育への一考察」を紹介し、有意義な議論を交わす場としてまいりたいとの主催の言葉を述べました。
続いて田代康則理事長が創立者池田大作先生からのメッセージを紹介しました。創立者は、シンポジウムのテーマをジョン・デューイ博士と牧口常三郎先生の教育に照らし合わせながら、「多難な二十一世紀の命運を担い立つ、偉大なる使命の若き世界市民に、忍耐強く、しかも勇敢にして快活なる幸福哲学を託したい」と語り、「尊敬する先生方と共々に、地球民族の不屈なる『価値創造の力』を薫発していきたい」と呼びかけました。

参加者全員での記念撮影の後、4名の方が以下のテーマで基調講演しました。
 ジム・ガリソン氏(バージニア工科大学名誉教授)「グローバル・シチズンシップの実践」
 藤井千春氏(日本デューイ学会会長)「ジョン・デューイのメリオリズム」
 青柳茂氏(ユネスコ バンコク事務所所長)「SDGsと世界市民教育」
 オダリ・マスミ氏(ナイロビ大学文学部上級講師)「文学教育と世界市民」


午後には、中央教育棟の3会場にて各3回、合計9つの分科会が行われました。当日発表された論文は、基調講演とあわせて33本となりました。さらに、6名の研究者がポスターセッションを行い、グランカフェにて研究成果を発表しました。
参加者からは、「すばらしい発表が多く、大変有意義なシンポジウムであった」等の声が寄せられました。

また、関連行事として、シンポジウム前日10月21日には、15時よりディスカバリーホールで「記念イベント」として、ジム・ガリソン教授とオダリ・マスミ教授が講演しました。約350人の学生が参加し、約200人の方がオンライン(YouTube)の同時配信を視聴しました。

記念イベントの中で、ジム・ガリソン教授は、「デューイの教育学は決して合理的な理論ではなく、実生活の中で具体的な行動を伴う人間を育てることを目的にしている」と主張。オダリ・マスミ教授は、自身の体験を交えながら、「文学は世界市民として大切な他人の気持ちを想像できる心を育てることができる」と述べました。

講演を終えてジム・ガリソン教授は、「今回のシンポジウムでは、素晴らしい体験をさせていただきました。特に、世界中の多くの若い研究者と交流できたことは、私にとっても実り多いものなりました。素晴らしい天候に恵まれ、心に残る一日となりました」と語りました。

鈴木学長挨拶
創立者メッセージ(田代理事長)
ガリソン氏の基調講演
藤井氏の基調講演
青柳氏の基調講演
オダリ氏の基調講演
参加者の集合写真

分科会とポスターセッション

前日に行われた「記念イベント」

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