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2016年05月28日

法学部・岡部教授の論文がLOS DERECHOS INDIVIDUALES EN EL ORDENAMIENTO JAPONÉSに掲載されました

本学法学部・岡部史信教授の論文が、スペイン・サラゴサ大学のCarmen Tirado Robles教授およびFrancisco Barberán Pelegrín弁護士(同大学講師)がプロジェクトリーダーを務める国際研究プログラムの成果報告のひとつであるLOS DERECHOS INDIVIDUALES EN EL ORDENAMIENTO JAPONÉS(『日本法における個人の権利』)と題された論文集に収録されました。この論文集はスペインの著名な法律出版社であるThomson Reuters Aranzadiから出版されました。

岡部教授は、上記の国際研究プログラムの中で2年前にはサラゴサ大学で安倍内閣の初期労働改革の特徴について報告をしています。今回、同書に収録された論文は、先の報告に大幅な加筆を行ったうえで、アベノミクスの新たな展開、また特に女性活躍推進法のような女性の進出を後押しするような法律が施行されるに至る背景を説明したものになっています。

今回の収録について岡部教授は、「私の論文は、Tirado教授、Barberán先生、また神奈川大学のAlberto Matsumoto先生に協力いただいたことで、ようやく書きあげることができました。協力いただいた先生方の論文も素晴らしいものばかりです。Tirado教授の論文では、北朝鮮による日本人拉致問題を丁寧に概説するとともに、問題解決に至るまでに必要な視点について鋭い考察が行われています。Barberán先生の論文では、日本の離婚制度をテーマに取り上げつつ、家族制度の本質的問題にも迫る野心的なものになっています。また、Matsumoto先生の論文では、日本において同一価値労働同一賃金の原則がなぜ定着しにくいのかを、文化や習慣の違いを踏まえて分かりやすく説明しています。その他にも、法的側面から現代日本の様々な問題を垣間見ることができる至極の作品が並んでいます。このような論文集に収録していただけたことに、大きな喜びとともに、プロジェクト参加者のすべての先生方に感謝を申し上げたいです」と述べました。
ページ公開日:2016年05月28日