教員の教育研究活動の向上

教員の教育研究活動の向上を目的に、創価大学FD(ファカルティ・ディべロップメント)委員会が様々なプログラムを実施しています。「研修・啓発の機会」「点検・評価の試み」「学生との共働」「制度の改善・整備」など、大学全体の取り組みとして進めています。
 
  • 研修・啓発の機会
  • 点検・評価の試み
  • 学生との共働
  • 制度の改善・整備

年度毎の取り組み

2017~2019年度の全学的なFD取り組み目標

「個人レベルの授業改善と同僚性に基づく教育改善の推進」に向けた3ヵ年計画

授業改善を進める上で同僚間の支援的交流は極めて重要である。全学の教員に向けた情報提供の場として、学士課程教育機構では年8回程度のFDセミナー・フォーラムを開催している。また、AP事業の一環として、CETLのコンサルテーションサービスを拡充し、学生による改善情報収集活動(PASS)を推進している。こうした、全体と個別に対する支援体制は整いつつあるものの、同僚性を活かしたFDについてはもう一段の注力・整備が課題である。アクティブ・ラーニングの導入とその質の向上に加えて、「自己評価・相互評価文化の醸成」をテーマとして掲げるAP事業が、2017年に中間評価を迎える。そこに3ポリシーの見直しと2018年度からのカリキュラム改訂が重なり、2017年は新たな展開に向けた最終準備年度とも位置づけられる。そこで、改めて評価文化の確立を目指し、全学規模での自己評価・相互評価文化の醸成を確かにすべく、以下、FDの新3ヵ年計画を策定した。

2017年度

  • 授業アンケートについて、FD委員会のもとに設置するワーキンググループで項目の変更・追加および記名式への変更等の改善案を作成し、FD委員会で検討・承認の上、2018年からの実施を目指す。
  • webシラバスの授業ポートフォリオの一部として組み入れる教員用授業アンケートの導入を検討する。
  • 各学部において、FDレベルチェック表を用いた教員のFDレベルの把握やアセスメントの結果等に基づく学部独自の課題の把握の上、CETLと協力して学部FD計画(研修計画)を策定する。
  • 各学部において、AP事業の数値目標の着実な実施(アクティブ・ラーニングの質的向上と学修成果の可視化)を進める。

2018年度

  • 授業ポートフォリオを活用した同僚会議の普及
  • 新しい授業アンケート及び教員アンケートの実施
  • PASSを活用したコンサルテーションの普及
  • FDレベル別教員研修の実施(個人レベルのFD計画作成と自己点検の実施)

2019年度

  • AP事業の総括を兼ねたFD成果発表会の開催
  • FDレベル別教員研修の実施とメンター教員の育成
2015~2016年度の取り組み目標

シラバスの「到達目標」測定を意識した授業の展開

全学FD委員会は、2011年度から「シラバスの改善」に焦点を当てた取り組みをしてきた。到達目標の設定レベルに教員間での認識の違いが指摘されたことから、共通科目においては「B評価以上」に統一化することで合意し、2014年度シラバスから実施した。さらに共通科目では、2013年度から3年間のうち少なくとも一度はシラバスの到達目標がどの程度達成されているかを測定し、全科目で自己評価報告書を提出することを義務付けている。各学部においても、専門科目ラーニング・アウトカムズ(LOs)の達成点検や各授業レベルの「到達目標」の測定を意識した授業の展開が求められてきている。 したがって、2015年~2016年度の取り組み目標として『シラバスの「到達目標」測定を意識した授業の展開』を掲げ、次の2カ年間でシラバス改善サイクルを定着させていきたい。

2016年度

  • 共通科目と専門科目において、シラバスの「到達目標」測定を意識した授業を展開→振り返り→シラバスの検討、というシラバス改善サイクルの定着化を目指す。

2015年度

  • 共通科目において、2013年度から取り組んできた「3年間で1度は全科目で自己評価報告書を提出する」取り組みを完遂する。
  • 学士課程教育機構としては、共通科目で提出された自己評価報告書の分析を開始し、シラバスの「到達目標」に対する測定事例を広く学内で共有できるよう努める。※2015年1月末時点で79件の自己評価報告書が提出済み
  • 専門科目においては、学部ごとに測定・実施確認方法を検討する。
2013~2014年度の取り組み目標と現状

シラバスの到達目標の共有化による授業改善

本期間では、各授業で「到達目標」の適正化→授業での取り組み→学生の到達度測定→シラバスや成績評価の改善という「授業の改善サイクル」を着実に回すことで、本学における教育の内部質保証システムの構築に取り組むことを目指してきた。具体的には、①教員が授業開始時に授業の到達目標を学生に示し共有すること、②教員間で到達目標に向けた取り組みや到達度の測定についての方法を共有することを目標とした。 2014年度前期には、この中間報告を専門科目(各学部)と共通科目で実施した。このうち共通科目については、全シラバスを学士課程教育機構で点検したところ、到達目標について概ね学生に分かりやすく明記されていたが、到達目標が明確になっていないシラバスも散見された。また、授業各回の内容の記載について概ね明記されていた。しかし、学生が取り組むべき予習・復習の指示については十分に記載されていないシラバスも見られた。(以上、共通科目「中間報告」より)。また、中間報告を提出した5学部においても、「到達目標の明記」については概ね達成されていた。
2011~2012年度の全学的なFD取り組み

教育の質保証に向けた次期2ヵ年計画(2011年~2012年)

授業外学習時間向上3ヵ年計画は2010年度で終了します。授業外学習時間増加の取り組みは、単位当たりの学習量を増やすことで単位の実質化を進める試みでした。先生方のご協力により、授業アンケート結果から推測される全学的な授業外学習時間は、年々少しずつではありますが増加して参りました(0.5ポイント増加)。 そこで、今後の目標として、2013年秋の新総合教育棟竣工を目指し、2011年度から12年度の2年間で行う、大学教育の質保証に資する新たな取り組みを次のように考えました。

シラバスのより一層の活用・充実による教育の質保証

2008年3月の大学基準協会による本学に対する大学評価の総評に「シラバスの記載内容の精粗」が挙げられ、また、多くの学部の評価においてもシラバス改善の必要性が指摘されています。その後、学部、共通科目運営センター並びに教務委員会などを通じてシラバスの改善に取り組んできましたが、現在もなおシラバスの記載内容に精粗が見受けられます。 また、記載内容の精粗のみならず、本来的にはシラバスの記載と実際の授業との関連を意識し、受講学生による科目の到達目標の達成度などによって次年度にその改善を図ることが大切だと思います。そこで、教育の質保証を進めるための一つの手掛かりとして、シラバスのより一層の活用・充実を目指したいと考えます。 具体的な実施方法は各学部でご検討いただきますが、例えば全体として、以下のような目標と計画が考えられます。

2012年度

組織的なシラバスの点検を実施します。例えば、2~3名の教員間で、シラバスのピアレビューを行い、互いに良い点を学びあう。あるいは、学部教務委員会において点検し、良い事例を集め学部内で共有する方法等が考えられます。

数値目標の例:専門科目の6割のシラバスを点検する

2011年度

各学部でそれぞれの専門性や各科目の特性を考慮しながら、モデルシラバスを作成して頂きます。必要に応じてシラバス作成のためのガイドライン等も作成してください。これらをガイドラインとして、各教員が自分のシラバスの内容を点検します。

数値目標の例:担当科目のうち、最低でも1科目の点検を行う
2008~2010年度の全学的なFD取り組み

授業外学習時間向上3ヵ年計画

シラバスのより一層の活用・充実による教育の質保証

2008年3月の大学基準協会による本学に対する大学評価の総評に「シラバスの記載内容の精粗」が挙げられ、また、多くの学部の評価においてもシラバス改善の必要性が指摘されています。その後、学部、共通科目運営センター並びに教務委員会などを通じてシラバスの改善に取り組んできましたが、現在もなおシラバスの記載内容に精粗が見受けられます。 また、記載内容の精粗のみならず、本来的にはシラバスの記載と実際の授業との関連を意識し、受講学生による科目の到達目標の達成度などによって次年度にその改善を図ることが大切だと思います。そこで、教育の質保証を進めるための一つの手掛かりとして、シラバスのより一層の活用・充実を目指したいと考えます。 具体的な実施方法は各学部でご検討いただきますが、例えば全体として、以下のような目標と計画が考えられます。
詳しい情報はFD(ファカルティ・ディべロップメント)委員会でご案内しています