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2016年07月08日

本学理工学部の畝見達夫教授が国際会議で最優秀芸術作品賞を受賞

7月4日から8日にかけてメキシコのカンクン国際会議場で「15th International Conference on Synthesis and Simulation of Living Systems (ALIFE XV)」が開催され、本学理工学部の畝見達夫教授がダニエル・ビシグ氏(チューリヒ芸術大学)と共同創作したインタラクティブ・インスタレーション「Visual Liquidizer or Virtual Merge」がBest Artwork Award(最優秀芸術作品賞)に輝きました。

受賞作品は 1988年に発表されたルディー・ラッカー作のSF小説「ウェットウェア」から発想を得たもので、表と裏の両面から映像を見ることができるリアプロジェクションスクリーンを中央に配置し、それを挟んで、両側にいる人々の姿が、まるで溶けて混ざり合い、また元に戻るように映し出されます。鳥、魚、アリなどの研究から生み出された群れ行動を再現する仕組みと、独自に開発した画像生成技術を利用しており、人間関係の親密化を仲介することを意図しています。

今回の会議では、同時並行で世界中から集まった研究者による160件あまりの人工生命に関する研究発表や講演があり、生命の起源や言語の発生、社会の進化的変遷のダイナミクスなどのテーマについて活発な議論が行われました。また、会場内の展示コーナーには、畝見教授の作品「Daily Evolved Animation」が、応募作品から選ばれた他の2つの作品および1つの招待作品と共に実演展示されました。

畝見教授は、「賞をいただくことができ大変光栄です。ビシグ氏との国際共同プロジェクトも今年で13年目に入り、今回は4つ目の受賞となりました。先端テクノロジーを使って人々に感動と思考の深化をもたらす作品をこれからも創作し続けたいと思います」と述べました。

なお、共同創作者のビシグ氏は、今秋に招聘講師として理工学部にて講義を行う予定です。
ページ公開日:2016年07月08日