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2023年04月26日

国際的な学術誌に経済学部の蝶名林俊准教授の共著論文が掲載されました

蝶名林俊准教授らの論文「The Poverty Impacts of Labor Heat Stress in West Africa Under a Warming Climate」が、学術誌『Earth's Future』に掲載されました。同論文では、西アフリカにおいて気候変動による労働者への熱ストレスが貧困に与える影響を、将来の熱ストレスとそれに伴う労働力の損失の世界的な予測を立てて論じました。

今回の研究プロジェクトにおいて、蝶名林准教授は、熱ストレスが家計所得や貧困率に与える影響の分析を主に担当しました。具体的には、世界銀行の協力を得ながら、西アフリカ7か国の家計調査データの収集や分析を行いました。また、パデュー大学のGTAP(国際貿易分析プロジェクト)チームと共同しながら、一般均衡モデルであるGTAPモデルを使い、熱ストレスによる労働能力の低下がもたらす家計所得や貧困世帯数の変化を算出しました。

蝶名林准教授は「西アフリカにおける気候変動の農作物への影響についてはこれまで多くの研究が行われてきましたが、気候変動に伴う労働者の熱ストレスの増加と生産能力の低下も危惧されています。高温多湿の地域において、既に労働者が熱ストレスに曝されている産業では、労働者の健康被害に加え、多大な経済的損失を引き起こす可能性が考えられます。これらの影響が特に懸念される低中所得国にとって、本論文のような研究の意義は大きいと考えられます」と語りました。

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ページ公開日:2023年04月26日