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2023年10月23日

丹木の歳時記2023 神無月(一)

創大Days編集部

この夏の記録的な暑さとそれが長く続いたせいか、例年に比べて開花が遅れていた金木犀(キンモクセイ)の香りが漸く漂い始めました。昨年は9月頃に咲き、一度散った後に二度咲きしたことで話題になりました。金木犀は雌雄異株(しゆういしゅ)で中国原産。万葉集でも「桂」と称して詠まれているので、その頃には既に渡来してきていたのでしょう。日本の金木犀はほとんどが雄株で結実しないそうです。言われてみると確かに実がなっている木は見たことがありません。植物学上、金木犀の原種は銀木犀。銀木犀も雌雄異株で日本にある木はほぼ雄株だそうです。銀木犀の白い花の香りは金木犀に比べるとやや控えめ。本学では「文学の池」の側に一本あります。「逍遥の道」には銀木犀と柊(ヒイラギ)の雑種とされる柊木犀(ヒイラギモクセイ)も一本植えられていますが、花は見たことがありません。ともあれこの時期ならではの高貴な香りは秋の贈り物。金銀財宝にはとんと縁のない身としては、金と銀の木犀の香りを胸一杯に吸い込んで心豊かに過ごしたいものです(笑)。
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ページ公開日:2023年10月23日


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