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2024年01月23日

2023年度「SDGs達成に向けた実践者と学生・教員の対話・ネットワーキング会合」(創大キャンパスの脱炭素化に向けて)を開催しました

SDGsを推進する本学では、2023年12月10日(日)、「創大キャンパスの脱炭素化に向けて」とのテーマのもと、本学キャンパスに、環境、気候変動、持続可能なビジネスなどの分野でSDGs達成に向けて取り組む実践者9名(ビジネスの実務者、専門家、研究者、国際機関の関係者等)を招き、第3回目となる「SDGs達成に向けた実践者と学生・教員の対話・ネットワーキング会合」を開催しました。

 

本企画は、本学学生のSDGsに関する活動や研究に対して、学外の実践者からフィードバックをいただくなど分野を超えた対話を行い、人的ネットワークを広げるとともに研究や活動の充実に繋げることを目的にしています。今回は、2050年の脱炭素化を目指し、創大キャンパスの脱炭素に貢献しうる研究や活動の発表が中心となりました。加えて、「創大キャンパスの脱炭素化に向けて:2050年に向けた削減シナリオ案」についての発表もあり、パリ協定の目標、日本政府及び東京都が掲げる「2050年にカーボンニュートラルを目指す」という目標を念頭に、本学も、教育や研究、地域連携を通じて、どのように温室効果ガスを削減していくべきかなどについても意見交換を行いました。

 

開会式では、本学を代表して、西浦昭雄副学長が参加者全員を歓迎しつつ、本学が2021年から実施している「グランドデザイン」の戦略の1つに含まれているSDGsの意義を説明し、かつ、本企画が、「グランドデザイン」に位置付けられた活動であることの意義についても述べました。また、多くの課題に直面する今の時代こそ、本学が掲げている「価値創造を実践する世界市民」の輩出が求められる時であることを強調し、参加学生のさらなる学びと成長に期待を寄せました。

 

続いて、本企画を中心的に担当する掛川三千代准教授(経済学部)から参加者紹介および概要説明がありました。その後、下記の3つの研究グループに分かれ、学生による発表と実践者を交えてのディスカッションを行い、活動の改善を目指した活発な意見交換を行いました。
 

  • 【1G】創価大学における再生可能エネルギー拡大の可能性について
  • 【2G】持続可能なシェアサイクル運営システムの構築
  • 【3G】学生寮における生ごみたい肥化の仕組みづくり


 

午後セッションの冒頭では、本学の鈴木将史学長および井田旬一SDGs推進センター長(理工学部教授)から、「創大キャンパスの脱炭素化に向けて」と題した特別講演が行われ、本学での温室効果ガス排出量の現状を共有しつつ、2050年に脱炭素化を達成していくための削減シナリオのドラフトを共有しました。この目標達成のためには、さらなる省エネや再エネの導入とともに、教育、研究、地域連携を通じて、努力していく方向性が示されました。

続いて、学生は、再度テーマごとのグループに分かれ、午前セッションとは異なる実践者と共にさらなる意見交換を行い、課題の解決に向けて活発にディスカッションしました。参加者全員での交流会も行われ、学生からは実践者に将来のキャリアを相談し、実践者からは社会が求める人材像などを学生に語り助言するなど、和やかな交流が行われました。

閉会式では、実践者全員からフィードバックをいただき、「学生の皆さんの新しい提案を実現するために、困難にぶつかっても挑戦し続けていってください」、「キャンパスの脱炭素化に貢献する学生の研究活動に対し、大学が総力をあげてこのような場を用意し、教職員が学生を大切にしながら真摯にサポートしていることは、とても素晴らしいと思います」、「大学生とは普段交流する機会がないので、本日、学生の皆さんと意見交換ができ、自分自身にも学びがありました」などのコメントがありました。

対話会合を担当した掛川准教授は、「大学の脱炭素化を念頭に、学生達からは様々な研究活動の発表があり、それをいかに社会実装していくかについて、実践者・専門家から助言をいただいたり、また意見交換も行いました。研究を研究のみで終わらせるのではなく、まずはキャンパス内で実施していこうという努力が重要で、それに対し、学外の専門家や他大学の教員からもサポートしていただけたことは、大変にありがたく、心強く感じました。今後も、学生、教職員が一体となり、また、学外の専門家の方々とも協働し、キャンパスの脱炭素化に向けて尽力してまいります」と語りました。

 

参加した学生からは次のような声が寄せられました。

  • 自分の将来の進路において、課題に向けた具体的な「アクション」の実現性に関する視点をたくさんいただきました。特に、経営的な観点から、数値による「見える化」の重要性などを学びました。
  • 専門家の方々の意見や取り組みが自分には考えもつかなかったものばかりで、学生や大学として行動に移せるものは、まだ多くあるなと感じたので、学生として意識を高めていこうと思いました。
  • 脱炭素について様々な専門家の方々と繋がる機会をいただき、ありがとうございます。脱炭素は簡単なことではないですが、あらためて頑張っていこうと決意できました。
ページ公開日:2024年01月23日