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2017年07月19日

国連での「持続可能な開発目標(SDGs)」達成のためのハイレベル政治フォーラムに本学学生が参加しました

アメリカ・ニューヨークの国連本部で、7月10から19日までにかけて開催された「持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラム」に、本学法学部3年の塩田貴子さん(GCP生)が日本代表として参加しました。
「持続可能な開発目標(SDGs)」は、地球上から貧困をなくし、持続可能な世界を実現するために国際社会として取り組む目標として、150を超える加盟国首脳の参加のもと2015年に国連が採択しました。2030年までの行動計画として、17の目標と169項目のターゲットが掲げられており、目標達成に向けた各国の進捗を確かめて課題を検証する場が本フォーラムとなります。

本年のフォーラムは、「変化する世界における貧困の根絶と豊かさの推進(Eradicating poverty and promoting prosperity in a changing world)」をテーマに開かれ、17の目標のうち飢餓やジェンダーの平等など6つの分野の進捗報告とともに、「自発的国別レビュー」と呼ばれる各国政府による取り組みの発表などがありました。
日本代表として参加した塩田さんは、フォーラム内の公式会議で世界の子ども・若者を代表して世界へ向けたメッセージを発信。貧困削減の解決策として、年齢による差別をなくし、若者の雇用を創出することの重要性を訴えました。また、各国政府や国際NGOが開催するサイドイベントでは、女性・子どもの人権保護に関してのセッションや、SDGsの進捗状況と課題を日本と韓国の政府や市民社会が報告する合同イベント等にも参加しました。
その他、日本政府のレセプションパーティではJapan Youth Platform for Sustainabilityという日本のユース団体のメンバーとしてブース出展するなど、国内外に国際会議での若者の活動をアピールしました。

参加した塩田さんは、「本年のハイレベル政治フォーラムでは、SDGsの目標の中でもジェンダーの平等がメインテーマとして取り上げられており、あらゆるゴールの前提条件として議論が活発に行われました。スウェーデンなどの男女平等が進んでいる国の取り組みには学ぶ点が多く、日本においても家庭内での家事役割の公平な分担や職場での不平等を無くすことで、男女ともに活躍できる社会を築く必要があると感じました。また、国連は国家間の交渉の場、というイメージを強く持っていましたが、市民社会が意思決定の場に携わることの重要性を実感しました。今後は、日本の若者の声を国連に届ける活動に尽力していきたいと思います」と語りました。
ページ公開日:2017年07月19日