2018年の新年を迎え、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

創価大学は「人間教育の最高学府たれ」「新しき大文化建設の揺籃たれ」「人類の平和を守るフォートレス（要塞）たれ」との建学の精神のもと、「創造的人間」の育成を教育目標に掲げて1971年に開学しました。
2021年の創立50周年に向けて策定した長期計画「創価大学グランドデザイン」も昨年より最終段階である第3ステージに入りました。これまで、2014年に採択された文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」で掲げた、平和と持続可能な繁栄を先導する「創造的世界市民」を育むため、キャンパスのグローバル化に取り組んできました。現在は海外58ヵ国・地域、194大学に広がる交流ネットワークを生かし、約6割の学生が様々な国際交流プログラムに参加すると同時に、海外から約650名の留学生を受入れ、多様な学生が学びあう国際性豊かなキャンパスが実現しています。
また、昨年4月には本学の研究戦略を強化するため研究推進センターを設置しました。研究環境の整備を図るなか、文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」（タイプB：世界展開型）の採択を受け、国際社会が抱える課題の解決に向け、国内外の研究機関と横断的に連携して研究活動に取り組んでいます。

その他、国内外での学生の活躍は目覚しく、国際会議や内閣府の国際交流事業への参加、各種ビジネスコンテストでの優勝など多岐にわたり、様々な舞台で学生は成長を遂げています。

本年も創立者池田先生が示された建学の精神を根本に、時代の要請に応えるべく、「人間教育の世界的拠点」の構築へ、学生が秘める無限の可能性を引き出して育てていけるよう、教職員一同、一層努めてまいる所存です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

2018年1月　創価大学学長　馬場善久