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2020年02月28日

本学国際教養学部のジョハンナ・ズルエタ准教授が書籍を出版しました

国際教養学部のジョハンナ・ズルエタ准教授は、単著「Transnational Identities on Okinawa’s Military Bases: Invisible Armies」(Palgrave Macmillan、2020)を出版しました。

ズルエタ准教授の3冊目となる本著は「Transnational Identities on Okinawa’s Military Bases: Invisible Armies」というテーマで、沖縄に置ける米軍基地で働いていた駐留軍等労働者について考察しました。日本国籍で、フィリピン人の父親と沖縄出身者の母親を持つ労働者たちの帰還移民やアイデンティティについて分析。この研究では、沖縄の占領を、トランスナショナルなプロジェクトとして取り上げ、日本・アメリカの関係だけでなく、フィリピンの関係性にも及ぶとしています。

ズルエタ准教授は、「沖縄に関する研究の多くは、主に、日米間の関係性のみ取り上げていますが、この本では東南アジアの観点からも、沖縄を理解すべき」と主張しています。特に、占領下の沖縄は、「トランスナショナルなプロジェクト」と言え、「日米の政府だけではなく、フィリピン政府の役割が重要です。しかも、沖縄の基地問題は、軍に注目する研究が多く、米軍基地内に勤めている労働者があまり注目されていません。移民研究やエスニシティ研究に興味がある方々に、この本を読んで欲しい」と述べました。

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ページ公開日:2020年02月28日