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2020年05月08日

書籍『日本の協同学習』の編集に本学教員らが携わりました

本学の先生方も多く参加されている日本協同教育学会が『日本の協同学習』(ナカニシヤ出版)を発刊しました。この本の編者の一人として、教育学部の関田一彦教授が参加しています。また、執筆者の中には教育学部の久保田秀明教授、舟生日出男教授、通信教育部の清水強志准教授も名を連ねています。

日本協同教育学会(JASCE)は、学びの深化・向上に向けた協同の質と量、両方を高め広げる方法やそれを支える「協同の原理」を研究・開発する教育関係の方の集まりです。「互恵的な信頼関係を基盤とした協同に基づく教育・学習環境の創造・実践・普及を通し、民主社会の健全な発展に寄与すること」を目的としています。

本書は、半世紀以上の歴史を持つ日本の協同学習を概観し、これからの発展を展望したものです。「第1部 日本の協同学習の理論的展開」、「第2部 日本における協同学習への実証的アプローチ」、「第3部 日本における協同学習の新領域」、「第4部 日本協同教育学会の歩み」の4部で構成され、全体で13章コラム9編立ての一冊となっています。新型コロナウィルスの蔓延に伴う外出自粛要請により、全国の学校・大学がオンラインによる授業に取り組み始めましたが、オンライン授業になることで、改めて対面授業の重要性が浮かび上がっています。中でも対面が可能な時に、どれだけしっかり対話的な学びができるか、そのためのコミュニケーション力練磨が課題として認識されています。この課題に対し、協同学習の有用性が注目されています。その意味でも、時機に適った発刊となっています。

編者の一人、関田教授によると、「本学には日本協同教育学会の会員は20名以上おり、本学はもっとも会員数の多い大学だそうです。本学が実施しているPASCAL入試で採用しているLTD学習法については、日本協同教育学会の安永会長に指導いただいています。また、教育学習支援センター(CETL)では開設以来、一貫して協同学習の研究者や実践者を招き、教授法改善に取り組んできました。自他ともの幸福を願い、社会に有為な人材になろうと学び合う教員と学生にとって、協同学習はとても親和性の高い学習指導法といえるでしょう」と語りました。
ページ公開日:2020年05月08日