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2020年09月15日

本学理工学研究科の学生の論文が学術誌「Science of the Total Environment」に掲載されました

     理工学研究科環境共生工学専攻・博士後期課程の大竹正弘さん(修復生態学研究室)らの研究論文「Storage capacity for phosphorus during growth and maturation in a brown alga Sargassum macrocarpum」が学術誌「Science of the Total Environment」に掲載されました。Scopus収録の本学術誌は、環境科学の分野で上位10%(CiteScore)に位置し、国際的に高く評価されています。

     大竹さんは、海藻類の生育に必須な栄養素である“リン”の枯渇(貧栄養化)が海藻類の群落(藻場)の衰退を招いている可能性に着目し、長崎県の五島列島に長期間滞在して調査を行いました。本論文は、その研究成果をまとめたものであり、現場海域に生息する褐藻ノコギリモクが春季から夏季に生じるリン枯渇に備えて、冬季にリンを体内に蓄え、一年を通じて衰退することなく生長を維持できることを明らかにしました。
     大竹さんは、「現場調査から論文掲載に至る過程では、共著者である長崎大学の西原准教授、本学理工学部の戸田教授をはじめ、多くの方々からご指導・ご尽力を賜りました。一緒に実験に取り組んでくれた後輩やこの研究に関わるすべての関係者の方々に感謝いたします。今後も優れた成果を出すべく研究活動により一層励んでまいります」と述べました。
    ページ公開日:2020年09月15日