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2021年03月01日

【生誕580年記念】ウズベキスタンの詩人アリシェール・ナワイーの献花式および記念フォーラムを本学で開催

ウズベキスタン共和国駐日大使館のムザファル・ジャリロフ公使参事官、アジゾフ・シロジェ一等書記官等が、2月9日(火)に来学され、本学池田記念講堂の前庭に設置されているウズベキスタンの詩人アリシェール・ナワイーの生誕580年(生誕日:1441年2月9日)を記念した献花式が行われました。
 
アリシェール・ナワイー(1441年~1501年)は、ウズベク文学の祖とされ、詩人、学者、音楽家、書家であっただけなく、政治家としても領内の争いの調停や減税のため市民に尽くし、自費を投じて慈善事業や学芸保護を行い、中央アジアでは今もなお多くの市民から尊敬されています。ナワイー像の設置は、2004年3月26日。創立者池田大作先生がスピーチ等でナワイーなど、中央アジアの偉人の生涯や詩を紹介されてきたことに対し、イスラム・アブドゥガニエヴィチ・カリモフ元大統領から寄贈の発案がありました。同国最高会議関係者、同国芸術アカデミー総裁、像の彫刻家らが大統領からメッセージを携えて駐日大使とともに来学され、除幕式が行われました。

ジャリロフ公使参事官は献花式の際、「創価大学創立者池田先生は、『創価大学のナワイー像は、人間主義の象徴であり、両国民が互いに精神の調和や文化、教育の発展を目指す姿を尊重しています』と述べられています。人間主義や正義、調和、慈悲、善良さ、両親を敬う心、民族間の友好などナワイーがうたった高邁な人間の質を持つことは、現代という時代の要請であります」と語りました。

献花式後、ナワイー生誕580周年記念フォーラム 「現代に生きるナワイーの精神遺産」をオンラインで実施し、国内外より約200名が参加しました。
最初に本学の馬場善久学長が「カリモフ元大統領がナワイーについて、『困難な時代にあって人間主義の死闘と正義と善、平和と友好、祖国への愛をといた』と表現をされましたが、これは本学のミッションステートメントでもあります。こうした意味でもナワイー像が創価大学に厳然と存在することにより大いなる誇りと名誉を感じております。(中略)青年の可能性すなわち価値想像力をいかに引き出すかが鍵となります。困難な時代だからこそ青年一人一人の価値創造力を高める教育が必要であり、大学教育の現場に身を置く我々はその大きな責任を担っております」と述べました。サマルカンド国立大学ルスタム・ハルムラドフ総長、駐日ウズベキスタン共和国ガイラト・ファジーロフ大使の挨拶に続いて、本学およびサマルカンド国立大学の教員5名がナワイーの思想やナワイーの母などについて研究発表しました。

<池田記念講堂のナワイー像の台座に記された言葉>
世の全ての人々よ
互いに憎しみあうことなかれ
互いによき友人となれ
友情こそ人のなすべき道なり
ページ公開日:2021年03月01日