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2024年01月04日

2024年新年のご挨拶 学長 鈴木将史

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする地震により被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。本学では学生ならびにご家族の被害状況の情報収集を進めるとともに、学生の生活支援と修学機会保障のため学費等の減免を行う予定です。

新年早々、箱根駅伝にて本学駅伝部が総合8位、5年連続シード権獲得という素晴らしい活躍を見せ、幸先のよいスタートをきることができました。駅伝関係者ならびに全国・全世界で本学をご支援くださっている方々に深く感謝いたします。

創価大学は1971年、「人間教育の最高学府たれ」「新しき大文化建設の揺籃たれ」「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」を建学の精神として開学しました。以来、国内外の社会課題に正面から向き合い、その解決を目指して価値を創造する「世界市民」を育成してまいりました。長引くロシアのウクライナ侵攻、ガザ地区でのイスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘など国際社会で分断と対立が激化する今、本学が目指す「世界市民」の果たす役割の重要性は増していると考えます。

昨年は、「THE日本大学ランキング2023」において、国際性の分野で6位(首都圏では2位)にランクインするなど、文部科学省「スーパーグローバル創成支援」で掲げた取り組みを着実に進めました。学術交流協定校は世界67か国・地域の255大学に広がり、多様な価値観や背景を持つ学生が語り合い、学び合うグローバルなキャンパスに発展しました。学生の活躍も目覚ましく、司法試験では本学法科大学院生(修了生含む)から12名が合格し、開学以来の合格者の累計は448名となりました。さらに、学外のビジネスコンテストでの優勝、世界バトントワリング選手権大会・女子個人部門での4位入賞、外務省専門職員採用試験に4人が合格するなど多彩な分野で日頃の活動成果を発揮し、素晴らしい結果を残しました。その他、昨年の主なトピックスについては「2023年 創価大学10大ニュース」をご覧ください。

本年は、グリーンやデジタル等の社会の成長分野を牽引する人材を育むため、多くの学部で開始した新カリキュラムが2年目に入ります。大学全体では、所属する学部学科のカリキュラムを学ぶ主専攻に加えて、文理横断で「SDGs」や「データサイエンス」に関する専門科目が学べる「副専攻制度」や、企業や自治体と連携した産学連携科目の充実に更に力を入れてまいります。研究分野では、エチオピアでの国際共同研究「SATREPS-EARTH」による持続可能な循環型社会の実現に貢献する取り組みのほか、生命科学領域において初めて文部科学省「大規模学術フロンティア促進事業」に選定された「ヒューマングライコーム(糖鎖)」プロジェクトに東海国立大学機構(名古屋大学、岐阜大学)、自然科学研究機構と共同で参加し、生命の仕組み解明と医療・ヘルスケア革新の実現に取り組みます。

創立者池田大作先生は、開学以来一人ひとりの学生を徹して励まされ、そのお姿をとおして教職員に「学生第一」の精神を示してくださいました。創価教育100周年の2030年に向けた「Soka University Grand Design 2021-2030」を改革の旗印に、創立者の精神を受け継ぎ、多様性豊かなキャンパスで学生一人ひとりの可能性を最大に開花させてまいります。

2024年1月 創価大学学長 鈴木将史
ページ公開日:2024年01月04日