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区間新の記録で走り抜いた嶋津選手

2020年01月03日

<第96回箱根駅伝>創価大学駅伝部が「総合第9位」で初のシード権獲得!―10区嶋津選手が区間新記録の快走!

1月3日(金)、第96回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)の復路5区間(神奈川・箱根町〜東京・大手町、109.6キロ)が行われ、創価大学駅伝部が総合第9位(往路7位、復路9位)の結果で、初めてシード権を獲得しました。また、10区を走った嶋津雄大選手(文・2年)が区間新記録を更新する見事な走りを見せました。

往路7位の創価大学は、往路1位の青山学院大学の6分18秒後に復路をスタートしました。6区の葛西潤選手(文・1年)は、標高差840mの山下りを足の痛みに耐えながら走り抜きました。続く7区の右田綺羅選手(経営・3年)は、支えてくれたチームメイトへの感謝を胸に粘りの走りを見せ、11位で平塚中継所に入りました。10位中央学院大学を37秒差で追いかける展開で襷を受けた鈴木大海選手(経営・3年)が、一時は追い抜く走りを見せるなど、その差を7秒に縮めました。9区の石津佳晃選手(文・3年)も鈴木選手の勢いに続き、落ち着いた走りで戸塚~鶴見間を走り抜き、10区の嶋津選手に襷を繋ぎました。
嶋津選手は序盤から攻めの走りで、55秒あった中央学院大学との差を詰め、9.5キロ地点で追い抜き、シード権圏内の10位に浮上。その後もペースは衰えず、東洋大学の選手もかわし、区間新記録を大幅に更新する1時間8分40秒で、チーム9位の結果をもたらしました。
創価大学駅伝部はチーム一丸で襷を繋ぎ、往復217.1キロを走り抜くとともに、総合成績10時間58分17秒と前回出場時(第93回大会)の11時間20分37秒を大幅に上回る記録となりました。

榎木和貴監督は応援に集まった皆様の前で、「2日間にわたり朝早くからの応援ありがとうございました。往路では1区の米満が最高の流れをつくり、その後の選手も粘りの走りで襷を繋いでくれました。復路では一時はシード権圏外になりましたが、皆が力を出しきり、最後の嶋津が堂々とした走りで順位を押し上げ皆でシード権を獲得できました。選手の箱根への強い気持ちが今回の結果に繋がったと思います。支えてくださった皆様に心から感謝申しあげます」と力強く挨拶しました。
戦いを終えた築舘陽介主将は、「目標としていた9位でシード権獲得ができました。米満選手の1区区間賞から始まり、10区嶋津選手の素晴らしい区間新の走りで目標達成できました。走った10人の頑張りだけでなく、サポートしてくれたメンバーや応援してくださった皆様の力のおかげで達成できました」と感謝を述べました。
田代康則理事長は、「目標のシード権の獲得、本当におめでとうございます。選手をはじめスタッフ、マネージャーと支えてくださった皆様に心から感謝申しあげます。また、寒い中、沿道から力強い応援を送ってくださり本当にありがとうございました」と感謝を述べました。

復路を走り終えた選手の声を紹介します。

6区:葛西潤選手「『楽しんで走れ』と先輩たちに声をかけていただき、プレッシャーを感じることなく復路のスタートラインに立ちました。6区は下りのコースなので、前を追うことを考えて走りました。周りの選手のスピードが速く、箱根駅伝のレベルの高さを肌で感じました。後半は一歩一歩踏み出すたびに痛みが足に響きましたが、沿道からの応援のおかげで走り抜くことができました。また成長して箱根路に必ず戻ってきたいと思います」

7区:右田綺羅選手「前半は前を走る選手を追う、攻めのレースができて良かったです。後半、他大学の選手のペースについていくのが辛かったですが、『シード権が見える範囲で渡していこう』との声が監督車から聞こえ、粘りきることができました。8区の鈴木大海選手にシード権獲得を託す思いで襷を渡しました。初めての箱根駅伝でしたが、沿道の応援がたくさん聞こえて力になりました」

8区:鈴木大海選手「右田選手から襷を渡された時、10位の中央学院大学と約40秒の差でした。前を走る背中が見えたので、良い位置で走りだすことができました。昨年は学連選抜として出場しましたが、今回はチームメイトに襷を渡せる喜びを感じ、陰で支えてくれる駅伝部のメンバーの気持ちを背負いながら走りました。『頑張れ、大海』の沿道からの声援に助けられました。応援ありがとうございました」

9区:石津佳晃選手「走り出しは良かったのですが、前を走る中央学院大学の選手に離されて悔しかったです。レース終盤、『最後までエントリー争いをした仲間の分までお前が走るんだ』と監督が声をかけてくれ、力を振り絞りました。『嶋津、頼む』との思いで襷を渡しました。沿道からの大声援、創価大学の幟に背中を押していただきました」

10区:嶋津雄大選手「みんなが繋いできた思いを胸に、全ての力を出しきろうとスタートしました。目標だったシード権獲得が何よりも嬉しいです。私自身、生まれつき『網膜色素変性症』という目の病気で、暗いところだと周囲が見えにくくなる症状があり、冬場は朝の練習ができないなど苦しいこともありました。同じような病気を抱える人に、希望を与える走りを見せることができて良かったです。来年の箱根駅伝では今日以上の走りができるよう、練習に励んでいきたいと思います」

皆様の応援、本当にありがとうございました。
ページ公開日:2020年01月03日