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2021年08月04日

本学学生が哲学カフェで朗読劇を上演しました

本学文学部の伊藤貴雄教授のゼミでは、2019年から「はちおうじ哲学カフェ《学び愛》」を立ち上げ、日常のさまざまなテーマをめぐり、一般市民と学生が語り合う機会を設けてきました。

7月31日には、第21回「危機の時代にヴィクトール・E・フランクルを聴く&語り合う」と題し、オンラインで開催されました。
フランクルは、ナチス強制収容所での体験記『夜と霧』で知られるオーストリアの心理学者です。今回は彼の戯曲『もうひとつの<夜と霧>:ビルケンヴァルトの共時空間』(諸富祥彦/広岡義之編、広岡義之/林嵜伸二訳:ミネルヴァ書房)を朗読上演し、参加者間で感想を語り合いました。
この劇は日本で公式に上演された記録がなく、今回が本邦初演となります。伊藤ゼミ4年生の川崎叶太さんが中心となって企画し、友人学生8名とともに事前練習を重ねてきました。

当日は『夜と霧』の訳者であるドイツ文学者の池田香代子氏をはじめ、26名の市民・学生が参加。終了後、「テキストをもとに哲学対話をしたり、訳者の方をお呼びして貴重なお話を聞いたり、朗読会を開催したりと興味深い取り組みがとても面白かったです」等の感想が寄せられました。

伊藤教授は、「はちおうじ哲学カフェ《学び愛》では、学生主体の運営を心がけています。これまで東京富士美術館や、八王子フィルハーモニー管弦楽団ともコラボしてきました。今回は初めての朗読劇上演でしたが、多くの方に喜んでいただけたようです。これからも学生らしい発想と行動力を活かした哲学実践に取り組んでいきたいと思います」と語りました。

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ページ公開日:2021年08月04日